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2016/9/29 弘兼憲史先生の講演を聴いてきました

2016/9/29 弘兼憲史先生の講演を聴いてきました2016/11/08

9月29日に名古屋で弊社長年のお客様ご主催で、弘兼憲史(ひろかねけんし)先生「島耕作から見る日本の未来像」と題しての70分講演を聴いてきました。

「島耕作」の連載を始めて33年目。
笑顔で広島東洋カープファンを公言され、相撲のことなどざっくばらんに話され、会場も笑いに包まれてのスタート。

高齢化社会の話をされるつもりで準備してこられたが、新幹線の社内誌「Wedge」に尖閣のことが掲載されていて、急遽内容を変更。

2012年に島耕作で中国が尖閣を手に入れようとしたらどういう手段を取って来るか、そして魚釣島に上陸したらというシミュレーションなどを詳細に描いたら、正にその通りになり編集者と一緒に小さくガッツポーズ
半端ない取材力、正確さに脱帽です。
リアルに細かい描写で想像できる光景を言葉で表現
さすがです。

また、日本は一国平和主義では絶対にいけない、その為には「集団的自衛権」が必要と言いたかったから「加治隆介の議」を描き始めたが、1992年当時は知られていなかった。
「集団的自衛権」と「集団安全保障」とは全くの別物だが、区別がつかなかった時代だった。
「集団的自衛権」と「集団安全保障」の違いも分かりやすく解説。
日本は戦後戦争に巻き込まれなかったのは、憲法9条があったからと日本人は思い込みをしているようだが、日本以外にも同じような憲法を持っている国々があちこちにあるのに、なぜ日本は平和でこられたのか?
間違いなく日米安保条約があったからだと言わざるを得ない。
だから他国から侵略されなかったのは紛れもない事実。
中国からそうされなかったのもそう。

アメリカのプレゼンスが無くなればどうなるかはフィリピンを見れば明らか。

ソフトパワー(話し合い)で解決できることは大賛成だしベストだと思うし、そういう時代が来ることを切に望むが現状は無理。

日本が今考え、今やるべきこと、これからすべきことを、例え話も交えはっきりと示された。

最後の10分余りでご用意してこられた高齢化社会の話をされた。

多くの資料、詳細なデータとその分析に基づき、現状を把握し、未来を予測し、今何をして将来に備え、先々の変化にどのように対応しなければならないかなど、講演内容全てに通じる弘兼先生のポリシーが滲み出ている有意義な講演でした。

大変失礼ながら、とても69歳には見えない若々しく素敵な弘兼先生。
柔らかな外見とは裏腹に硬派な面もお持ちで、主義主張がはっきりしておられ、古臭い言い方ですが、気骨ある日本男児という印象を強く受けました。

講演は多くても年に数本が限度。

それも伝手が原則。
さらに今回のように東京を離れることは至難。
従いまして当然弊社のHPで大っぴらに講師としてご案内はできませんし、どうしても弘兼先生でなければと仰って下さるご主催以外はお断りさせて頂いておりますのが現状です。
今回の講演につきましては特別に弊社HPへの掲載をご快諾下さいました。

 

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