神奈川県内で弊社新規お客様のご主催で井上和彦(いのうえかずひこ)先生の「日本を取り巻く安全保障環境」と題しての講演を聴いてきました。
奇しくも北朝鮮が新型ではないかと思われる弾道ミサイルをロフテッド軌道で発射したタイミングでの講演会となりました。
井上先生はよく「右」ですよねと言われるが、「右でも左でもなく仲良く」が信条だそうです。
テーマは堅いので内容も難しいのかと思いきや、難しい内容を子供にも理解できる例えで非常にわかり易く、正に「それってそういうことなのね」と腹に落ちる安全保障の講演です。
さらに今回は頭の悪い私が聴講に伺うということでよりわかり易いようパワーポイントでひと目見てわかるように作って来てくださいました。
ミサイルそのもので中国を狙える代物ではない地対空ミサイルであるTHAADを韓国に配備したことに中国はなぜ激怒したのか?
中国軍の動きを漏らすことなく収集可能な超高性能のレーダーとセットになっているから。
簡単に言うと自宅に高性能の監視カメラを取り付けたら性能が良すぎて隣家の風呂場が見えちゃうということ。
今回のミサイルは2000km以上の宇宙から落下してきたが、そのスピードはマッハ7くらいと言われている。
これはウルトラマンやウルトラセブンが飛ぶ速度。
昔はどこに飛んで行くかわからなかったので、後ろに位置するロシアから「こっちに来たら撃ち落とす」と言われ、海岸沿いから発射していたので、名付けて「あっち向いてホイミサイル」と呼んでいたそうだが、今は自信の表れからか西から発射し自国の領土上を飛ばし日本海に落とすということができるようになった。
昔はどこへ飛んでいくかわからなかったから怖かったが、今は正確に落としてくるので怖い。
自衛隊がいると戦争になるという人がいるが、消防署があったら火事になりますか?
交番があったら泥棒が走り回りますか?
万が一への備えは必要でしょう?
折り畳み傘を持ってきた人に「お前が折り畳み傘を持ってきたから雨が降ったんだ」と言っているようなもの。
「駆け付け警護」とは?
今までの自衛隊のパターンはどんなに撃たれて血だらけになってボロボロになっていても自力で這ってでも病院に行ってくださいというものだった。
そういう時には救急車で迎えに行ってあげましょうというのが「駆け付け警護」。
つまりは人命救助だった。
当たり前のことをやろうとしていただけだった。
わかり易く言うと土砂降りの雨の中、軒先で雨宿りしている人に離れた所から「ここまで来てくれたら傘に入れて目的地までお連れしましょう」と言っていたものを軒先まで行って「どうぞご一緒しましょう」と言ってあげられるようにしただけ。
シーレーンを東海道新幹線になぞらえ非常にわかり易くなぜ守らなければならないのかということを話された。
北方領土や尖閣諸島は資源とかエネルギーの問題ではなく、軍事的な問題が内在している前提で安全保障を考えなければならないということ。
集団的自衛権の話。
韓国および新大統領について。
中国が持っている観光客という“兵器” のこと。
カンボジア、ロシアへ行った時の話などなど。
さすが大阪のテレビ局で引っ張りだこだけあって、随所に笑いを鏤め飽きさせることなく、難しいといわれる安全保障の話をとてもわかり易く理解できるように話して頂けます。
講演前に控室でご主催の社長様と記念撮影に気軽に応じられ、色紙も快く書いて下さいました。
笑える所や支障がありそうで書けなかったことも多々ありますが、政治家が井上先生のようにわかり易い言葉で国民に説明できるようになって欲しいと真面目に思いました。
安全保障の“翻訳家”と言っても過言ではないと思います。
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