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平松類先生の講演を聴いてきました

平松類先生の講演を聴いてきました2015/09/25

9月7日(月)に埼玉県内での弊社お得意様ご主催の講演会で平松類先生「眼が良くなる!!10の眼トレ」というテーマでの講演を聴いてきました。

眼というものは見えていると思っても見えていなかったり、その逆もあったりする。
経営コンサルタントで(弊社登録の)講演者でもあるお父さん(平松陽一氏)が緑内障で視野欠損があったが全く気付かずにいて、講演の時に原稿を読み飛ばしたりすることも多々ありボケたのか、疲れているのかと思っていたら実はそうだった。
また、目が悪いと見えないだけでなく、見ようとするあまり目を細め眉間にしわをよせたりしてしまい他人に与える印象が悪くなるし、非常に軽度な人でも労働効率が5%低下すると言われ、20日の労働の内1日休んでいることと同じ。

ある人は車を駐車する時によく右側を擦るなぁと思っていたら右眼が完全に失明していたにもかかわらず全く気付いていなかった例もある。
眼が悪くなると視力以外に失うものがたくさんある。

老眼とはピントを合わせる能力が落ちることを言い、10歳をピークに個人差はあるが既に始まっている。

遠くをぼんやり見ることで眼の緊張をほぐす効果。
場所的に遠くを見られない環境にあり、老眼鏡を持っている人はあえて掛けて1mから3m先を見ると同じ効果が得られる。
逆に近くを見ると眼が疲れるように人間の眼は出来ている。
そして太陽と同じような光る物を見るようにも出来ていないのでパソコンを見ると眼が疲れる。

ドライアイは女性に多く、肩こりや頭痛の症状を伴う為更年期障害と間違えることがある。
簡単な自己診断法、「瞬き」を何秒我慢できるか?
20秒以上が正常。
10秒以下はドライアイ。
間はボーダーライン。
オフィスワーカーの8割以上がドライアイと言われている。
ドライアイだと年間の労働効率が約10万円落ちるとされている。
ホットアイ、蒸しタオル(軽く絞ったタオルを家庭用電子レンジで40秒温め)を瞼にのせる対策がお勧め。

涙は水と油が混ざってできていて油があるから被膜が出来て乾かないので疲れにくい。
油の分泌を促すための瞼マッサージも実演。

ブルーベリー、ビルベリーが本当に眼に良いか、という知られざる真実。
多くの研究者が調べ悪くは無いが言われているほど良くもない。
なぜ眼に良いと言われ続け、世界中で信じられているのか?
第一次世界大戦の時、イギリス空軍にたくさん敵を撃ち落す部隊があった。
当時の空軍は目視で撃っていた。
従ってよく見えている人たちがきっと優秀な空軍なのだろう、と考えその人たちがどういう所に住みどのような生活をしているのかを調査した。
その結果同じ地域に住んでいて、尚且つパンにブルーベリージャムを1cmもの厚さに塗って食べていたからきっとブルーベリーのお陰で良く目が見えていたのだろうと思われていた。
その後も様々な研究者がブルーベリーについて調べアントシアニンという成分が眼に良いということがわかってきた。
ただし、皆に同様に食べさせても効果が得られない、おかしいと思いつつ何十年も時が過ぎ、第二次世界大戦が終わり第一次世界大戦時代の機密文書が出てきて、眼が良いからと言われていた人たちが最新鋭のレーダーを使い撃ち落していたことが判明。
ブルーベリーは何も関係が無かったが何十年も医者や科学者がブルーベリーの良い所を探したのでちょっとだけ良い所はたくさん出て来ていまだに眼に良いと“勘違い”され、今さら訂正が効かなくなっているというのが現状。

今はブルーベリーより良いものがある。
それは抗酸化物の「ルテイン」
ブルーベリーとの大きな違いは全身に行き渡るブルーベリーとは違い眼だけに溜まる。
既に研究でルテインを摂取している人は眼の奥の病気やその他眼の病気を防いでくれることがわかっている。
一般的で最も含まれているのはホウレン草。
1日に必要と言われる10mgはおよそ半束、お浸しならいけるかも。
大学時代の研究で白内障の術後の経過が良いとか黄斑変性を防いでくれるといった効果は確認できていて、世界中の研究からも同様に証明されている。

オスマン・サンコン氏は来日前の視力は6.0とか良い時は8.0だったが、今は0.6~7。
病気ではなく日本で普通に生活をしていてそうなった。
手元(近く)ばかり見る生活が原因。

目薬について
充血を取る目薬・・・一時的には充血を取るが副作用として後で充血が酷くなる。と、添付文書にちゃんと書いてある、眼の悪い人には絶対に読めないような小さな字で。
スッキリする成分の目薬・・・スッキリするが特に何か効果がある訳ではない。スッキリ成分が入っていることが目薬を差す習慣に繋がるということは証明されているのでよりたくさん目薬を差して貰わんが為のもの。

お勧め目薬は「安い目薬」。
高い目薬ほど色々な成分が含まれ過ぎていて、且つ高いが故に後生大事に使い過ぎてしまい鞄の中に何か月も前の目薬が入っていて差す、防腐剤は入っているが開封して1か月も経つとカビが生えてくるが見た目はほとんどわからないので差してしまうと別の眼の病気を誘発してしまうこともある。
目薬の正しい差し方のレクチャー。

どうすれば失明を防げるか?
たった一つのことで8~9割防げる。
それが「眼底カメラの検査」。
健診時のオプションだがたった千円~千五百円くらい。
毎年受ける必要はない。
40歳以上の方は1度必ず受けておくべき。

ゲーテの言葉、「医者を本当に信頼することができないのに、しかも医者無しでやっていけない所に人間の大きな悩みがあります」
どうやって良い医者を見分けるか?
どのように医者を選べば良いか?

ドクターXの大門未知子はいない。
平松先生は眼科の中でも緑内障や網膜が専門。
眼科という狭そうな中でも専門が細分化されているのが現状。
一口に胃癌と言っても様々。
その専門医も同様。

医者の口コミで信用できるのは悪い情報だけ

セカンドオピニオンを受けたい時の医者への上手な伝え方。
医者に「私は先生にずっと診てもらいたいんだけど、家族がどうしても他でも診て貰えと言うから」と言えば医者もそれなら仕方ないと思う。
そして戻ってきて「やっぱり先生が良い」と言えば気持ち良く受け入れる。
あくまでも自分の意思ではない、本意ではないということを上手く伝えることで良い関係を保ったままセカンドオピニオンを受けることができる。

医者と患者は必ずすれ違う。
治療して病気を治したいのは同じだが、医者は病気さえ治れば良いと考え、患者の人生がどうなろうと知ったこっちゃない。
どういうことか?
手術して3か月寿命が延びたら術後に患者が痛みで苦しんでも大成功、というのが医者。
患者からするとたった3か月なら痛みが無く普通に暮らしたいと思う人の方が多いかもしれない。
医者とは病気を治すもので患者の人生はあまり考えないという教育を受けている。

プラセド効果・・・砂糖の塊を飲んでも3割の人は健康になる。
実際に痛みも取れガンも小さくなる。
つまり信頼できない医者から治療を受けると治りも悪くなる。

最後に自作の“落語”を披露されきちんとウケを取り、笑いに対する貪欲な姿勢を示された。

何と講演会(健康以外でも)に参加する人はしない人に比べ統計上2~3年長生きすると言われているそうなのでこれからも是非講演会に足を運んで頂ければ幸いです。

平松先生は180センチオーバーのスラリとした長身にもかかわらずご挨拶の時には畳むようにとても小さくなられ、腰の低い方で見るからに人当りの良いいかにも優しそうなお医者さんです。
こういうキャラですからきっと患者さんたちは何でも訊けるし、お願いもし易いのだと思いました。
本業は週5日の診察と週3回午後から平均1日8回の手術、さらには執筆活動もされておられるそうで、超多忙な先生です。
講演を通してより健康に過ごすためにどうすれば良いか、失敗しない医者の選び方、医者への上手な伝え方、医者の活用法など患者側からは「眼から鱗」の内容が一杯詰まっており、最も素晴らしいのはいかに聴衆の皆さんに楽しく、飽きないで聴いてもらえ、さらには聴いたことを伝えて欲しいという気持ちを込めて少しでも患者さんやそのご家族の人生の一助になりたいと一生懸命話されていることです。
講演にも前向きでもっともっと面白くするにはどうすれば良いかを常に考えておられるのだろうなとも感じました。
今後間違いなく需要が高まる講師のお一人ですし、何よりコスパに優れていますのでお忙しい先生ですがお気軽にお声を掛けて頂ければ幸いです。

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