先日、多湖弘明(たごひろあき)先生のご講演を聴いてまいりました。
ネタバレにならない程度にご紹介いたします。
まずは多湖先生のご紹介を。
安全大会を中心にご出講いただいている多湖先生ですが、現役の鳶職人でもいらっしゃいます。
なんとあのスカイツリーの建設にも携わったとのこと!
最近では、新国立競技場や虎ノ門ヒルズ、豊洲新市場などの現場でも活躍されました。
突然ですが、皆様は「とび職」がどのような仕事かご存知でしょうか?
なんとなく、ヘルメットを被ってニッカポッカを履いて、高いところで作業をする人・・・
というイメージがあるくらいで、私もよく知りません。
多湖先生のお写真を見ても、実際にお会いしても、よくわかりませんでした。
むしろ、スーツをビシッと着こなす先生には「(イメージとしての)とび職感」は全然ありません。
おそらく、私と同じく「漠然としたイメージはあるけどよくわからない」人が多いと思います。
そのような人のためにも、多湖先生は約20年前にホームページを開設。
今もとび職についての情報発信をおこなっていらっしゃいます。
そしてもちろんご講演でも、鳶職人について、さらに鳶職人としての経験を通して学んだ
安全管理の方法などについてお話しいただきます。
今回のテーマは、「『安全』は選択である。自覚から始まる現役鳶職人のマインドセット」
「安全」が選択、とは?「自覚」がどう安全につながるのか?
そこまで書いてしまうとネタバレになるので、残念ながら詳細は書けません・・・
が、一応講演レポートなので、印象に残った部分だけを書きますね。
スカイツリー建設に参加するには、20万人の職人から選ばれないといけない。
選ばれるために必要な何かが足りない、しかしその何かがわからない。
試行錯誤していくうちに気づいたのは、人間力があって初めて一流になるということ。
自分自身と本気で向き合い、人間的に成長するために必要だと思うことを片っ端からやっていった。
・・・このとき先生がおこなった、自分との向き合い方というのが驚きでした。
自分の好きなもの・嫌いなもの、その理由などを全部ノートに書き出す。
さらに、一日の会話を録音して、自分の言動・考え方を見直す。
とても単純ですが、いざやるとなるとものすごく面倒で大変な作業です。
そんな作業をひたすらやり続けたおかげで、見えていなかった選択肢が見えてきた。
このお話を聴いて、自分を知ることの大切さを改めて考えさせられました。
このご講演会では安全がテーマのお話をしていただきましたが、それだけではなく、
親方としての経験を生かした人材育成のお話もしていただけます。
また、建設業関係者の方はもちろん、とび職なんてよくわからんぞという方にもおすすめです。
高層建築現場の写真や映像を見る機会はなかなかありませんので!
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