都内ホテルで弊社お得意様のご主催講演会で黒木安馬(くろきやすま)先生の「貴方の本当の価値は何ですか?」というテーマでの講演を聴いてきました。
日本航空の国際線でチーフパーサーを務められ30年で2万時間ものフライトを経験、しかもそのほとんどをファーストクラスで。
フライト時のVIPの方々との数々のエピソードの中から、聴講者の為になりそうなものをチョイスし実名を挙げながら披露。
本田宗一郎氏の「牛の角と耳」の話(超要約すると、角と耳はどちらが前か?いつも見ていて当然わかっていると思っていたことが実はちゃんと “観”ていなくて全くわかっていないということ)が切っ掛けとなり滅多にお目に掛かれないファーストクラスに乗る世界のVIP、成功者を色々な角度から観察してやろうと“観”るようになった。
オードリー・ヘプバーンとギャレーで二人きりでタバコを吸ったこと、そこで本人から浮浪児みたいに育ち、拾われてスターになるまでの話を聞かされそれが「マイフェアレディ」になった、とか。
超VIPは言葉遣いが全然違う。
「しかし」は使わない。
誰かが何かを言った時に「しかし◯○」と言い続けると3日で全ての友達を失くす。
例えば「満月が綺麗だね」と言って「しかし満月もじき欠けていくから」、とか「これ美味しいね」と言うと「でも俺はあまり好きじゃないな」とか言うヤツと一緒に居たいとは思わない。
機内で「責任者を出せ~~!!」と言っているお客様の前で「しかしですね・・・」と言って解決したことは一度も無い。
ではどう言うか?
「なるほど」と言う。
「なるほど」、「なるほど」を繰り返し「どうしてでしょうか?」と持って行くと話をちゃんと聞いてくれると思ってくれ味方になってくれる。
超VIPは超素直。
水をご所望の折にも「君が暇な時で良いから水を一杯貰えるかな?」と言う。
もちろんすぐに持って行く。
すると「ありがとうございます」と礼を言う。
当たり前だと思うだろうが、成金は「おい、水」と言い、持って行くと礼も言わずに当たり前という顔をする人が多い。
ヨーロッパ線のファーストクラスは往復138万円。
エコノミーで行く全行程宿泊、食事付の1週間のツアーは¥79,800。
離陸も着陸も墜落も条件は同じ。
ある方にワインの事を訊かれ種類、ボトルの形状の違いなどを説明すると「なるほど、なるほど」を繰り返し、小さなスケッチブックに絵を描いていた。その方にお礼にと「人(亻・にんべん)の言う(言)ことを信じる者は儲けることが出来る」と教わった。
この方が松下幸之助氏。しかも幸之助氏はワインのことは百も承知だった。
本社には「知っているとは言わぬこと」という言葉が残っている。
つまり知っていてもそれを言わなければ相手を認めることになるということ。(ピグマリオン効果)人は誰もがほめられたい、認められたいと思う。
顧客満足から顧客感動へ。
気配りと心配りの違い。
今の自分を最高の部下として使いたいか?
36年日本一を続ける旅館「加賀屋」の秘密。
1300坪の敷地に自身で家を建て、プールを造った話。
お客様に好かれるようになる為にはどうすれば良いか?
人に自分を好きになって貰える「SOS」とは?
S:「すごいですね」「素晴らしいですね」
O:「驚きました」「面白いですね」
S:「さすがですね」「最高ですね」
SOSを使えば相手をほめて認めることが簡単にでき、間違いなく好かれる。
「お元気ですか?」ではなく「お元気そうですね」と声を掛けるようにすると相手はそう見えているのだといい気分に出来る。
世界の成功者は走りながら考える人。
世界の成功者は書く(描く)人。
イメージをより具体的に表現することで確実に目標に近づく。
皆さんも世界の成功者からPPT(パクってパクって使う)して下さい、と締められた。
話の中に武田鉄也氏かゴルゴ13の松本氏か、とツッコミたくなるような他の漢字の話も数多くあり、オヤジギャグも満載でツボに嵌れば大爆笑。
惜しむらくは会場の音響設備に難点があり、いつもよりも短い1時間という講演時間ゆえに先生も少し早口になられてしまい聴き辛かったことが次回へ向けて弊社の反省点となりました。
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