8月22日(金)に都内で弊社お客様のご主催講演会で森田正光先生の「テレビで言えない天気の話」というテーマでの講演でした。
まず去年『「役に立たない」と思う本こそ買え』という本を出され「森田役に立たない」で検索すると一発で出て来るという自虐的な話でスタートし、軽く場内に笑いを。
余談ですが私も本当かどうか検索しましたら確かにその通りでした。
大人だけでなく小中高生を100名ほど招待もしている講演会。
ラジオでの「子供相談室」という生放送で子供たちからの相談や質問に答える番組の話。
例えば「天気予報でところにより雨と言いますが、この“ところ”はどこですか?」という質問に、わからなくて「降ったところです」と答えたり、永六輔さんへ「天国と宇宙とどちらが遠いですか?」との質問に対し即座に「天国が遠いに決まってる。なぜなら宇宙は帰ってこられるけど天国は帰ってこられない。」と永さんが答えた話。
また「貧乏ゆすりはあるのに金持ちゆすりはなぜないのですか?」には「金持ちゆすると犯罪になるから」という回答もあったそう。
答えられないと宿題となり次回の出演時に答える。
「雪」や「雲」など天気に関係する漢字の成り立ち、いかに実際の現象に照らして作られているかの説明。
気象の世界では「空気が上に行くと雲ができ雨が降り、上から空気が降りてくると晴れる」という2つしかない。
言い換えれば「上昇気流は雨、下降気流は晴れ」。
これを踏まえ環境の話へ。
異常気象で一番怖いのは「干ばつ」。
その原因、東部太平洋の海水温が上昇すると表れる現象「エルニーニョ」、スペイン語で男の子という意味。
ではどんな時に起きるか?
「男の子だけに「タマタマ」起きると言われている」で場内大爆笑させておいてちゃんとした話に戻り、そしてパワーポイントのグラフを見せ子供さんにこの先気温がどうなるか訊き、隠しておいた気象庁の予想と重ね、「正解!気象庁はこの予想をする為に600億円から700億円ともいわれるお金を使って君と同じ答えだよ。」とまた大爆笑。
地球温暖化の話。
ここ20年ぐらいで40℃以上の日がとても増えた。
地球全体が温暖化しているが突出しているのが東京。
この100年間で平均気温が3℃位上がっている。
そこで東京だけ気温が高い言い方を新たに考え「東京“温度”」と名付けたとジョークを。
自然というものは非常にバランスが取れていて、どこかで雨が降るとまた別のどこかは晴れているというようにテレコの関係になっている。
温暖化で気温が上がるということはそれを下げようとして大雨が降る。
今後もこの現象は増加傾向になる。
なぜ気温が高くなっているかを2億年前まで遡り、恐竜の時代から当時のCO₂をそれぞれ体内にため込んだ植物が化石になると「石炭」、恐竜などの動物が化石になったものを「石油」といい、現代ではそれら化石燃料を掘り出し使っているのでそこに含まれたCO₂が排出され続けてそうなっているという子供たちにも大変解り易い温暖化の説明。
最後に子供たちからいくつか質問を受け、解り易く面白い回答。
さすがにこの世界で40年以上の大ベテラン。
ちゃんとした話の合間に飽きないよう適度に笑える話を上手に交え時間を忘れあっという間に過ぎてしまう、為になり楽しい講演会でした。
テーマと内容が合わないと言われる方もいらっしゃるかもしれませんが、「テレビで言えない」とは「テレビでは時間が無い為に天気の話がたくさんできない」ということでご理解下さい、あしからず。
講演依頼は平日が生放送で難しいのでどうしても土日になってしまいますが、森田先生ご自身も講演は大好きだそうですのでお気軽にお声を掛けて頂ければ幸いです。
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