8月6日(木)に埼玉県内で弊社お得意様ご主催の講演会で松木安太郎先生の「サッカーを通しての人生観」と題しての講演を聴いてきました。
今日はこういったお話をさせて頂こうと思いますと大見出し的なものの紹介、そして最後に質疑の時間を設けますので女性関係以外のご質問をお受けさせて頂きますとユーモアたっぷりの明るい、元気一杯テレビで見たままの松木先生。
日本や世界のサッカー、最近の歴代代表監督の采配、良い所悪い所、なぜ勝てなかったかなどについてなるほどと頷いてしまう納得の的を射た細かい分析。
ここでは詳しく書けないことが多々ありますのでご了承下さい。
松木先生からも「ホームページに書いても良いけどあまり詳しく書かないでね」と釘を刺されましたし、何と言っても先生ご自身も講演内で幾度となく仰った「代表監督オファー待ちの身」ですから。
モチベーションを上げるための内圧的、外圧的要因、言葉だけではない様々なコミュニケーション方法、チームマネージメントに最も大切なこととはなど、企業一般にも通じる具体的な話。
浦和、大宮など地元チームについて、本田選手、澤選手や長友選手など選手の話。
2011年震災後にワールドカップで女子が優勝するまで。
今回のワールドカップはなぜアメリカに勝てなかったか。
人間には限界が2つあると言われている。(ホワイトボードに書きながら)
1つは「精神」的な限界。
そしてもう一つは「肉体」的な限界。
これ(それぞれ頭の1文字を)を足すと『肉屋(精肉)』になる。
と涼しい顔で言われ場内大爆笑。
人間のパフォーマンスは肉体が精神に引っ張られると言われている。
また、スポーツにおいては精神(思い)がドラマを作ると言われている。
正になでしこジャパンが勝った時がそうだった。
スキージャンプの葛西選手が40歳を過ぎなお現役を続け、一度もオリンピックでメダルを獲ったことが無いから絶対にオリンピックでメダルを獲りたいという「思い」を持ち続けメダル獲得を実現されたこともそう。
監督がいくら「さぁ行くぞ、頑張るぞ!」と鼓舞しても選手達が「いやいや、いいよ俺は普通で」と思っている選手達では勝てないということ。
サッカーにおいて代表選手は23人を選出。
ワールドカップ予選は5~6試合。
スターティングメンバーが11人。
交代枠は3人、あと試合に必要なのはせいぜいプラス3~4人。
だとすると試合に全く出ない選手が数名いる。
この23人の選手の中の23番目の選手までどうやって役割をそしてどう評価を与えるか、1人も必要の無い選手はいないというマネージメントが監督に求められ、選手たちのモチベーションを上げる鍵になる。
2011年のなでしこの場合は自分が試合に出よう出まいが日本の震災で苦しんでいる人たちに勇気を与えることができるとしたら、このチームが何とか良い方向に行くよう自分が何か仕事をしたいという思いを選手皆が持っていた。
2002年の韓国代表監督のヒディング氏が23番目の選手をどのようにして選出し、ベスト4へ導いたか。
監督と選手達が共有する共通認識の重要性。
2010年の南アフリカ大会優勝国、決勝に出場したスペインチームの選手のスターティングメンバー11人の内10人は16歳くらいから選手たちは互いによく知っている。
そのベースになっていたのはバルセロナ。
選手たちが互いにセルフマネージメントができる共通認識、共通理解の高いチームだった。
2014年ブラジル大会、優勝したのはドイツ。
ベースになったのはバイエルンミュンヘン。
バイエルンミュンヘンの8~9割の選手が代表。
これもスペイン同様言わずもがな。
さらにこの時に2006年ドイツ大会の時に個別のボール保持時間が2秒だったのを1秒にしてくれというマネージメントをした。
どういうことか?
1人の1試合でのボールタッチ時間の合計は長くても4~5分。
その中で1回当りの保持時間を半減させるということは選手が攻めている時も守っている時もたくさんボールに絡むということ。
そして大会後にドイツの選手たちは守る時も責める時も色んな選手が関わってブロック(塊)として動いている唯一のチームだったという評価をされた。
2秒を1秒でという監督、コーチの的確な指示の出し方も素晴らしかった。
企業も目標達成の為の優先順位があり、社長も社員も今何をすべきか、何が大事かという共通認識を共有できればたぶん良いチームになる。
そしてこれに個性と競争心と協調性が加味されれば鬼に金棒。
時には1人のミスを皆でカバーするというようなこともあるかも知れないが
『成功するまで挑戦し続けることが最大の成功の秘訣』と講演を終えられ、質問を受けられわかり易く答えられた。
控室でも壇上でも変わらない、テレビで観るあの松木安太郎先生のままでした。
サッカー好きには堪らない、そしてそうでない方にも解り易い元気一杯で楽しく為になり内容も濃い講演でした。
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