9月5日(土)に都内でお得意様ご主催の講演会で江上剛先生の「明日からの元気!日本経済の明日」と題しての講演を聴いてきました。
当日は講演30分前までにタクシーで会場入りして下さるとのことでした。
しかし50分以上も前に汗だくになりながら車寄せとは違う入口からお入りになられ、江上先生にそのことを訊きましたら「タクシーだと万一渋滞に巻き込まれて遅れてしまったら主催者の方やお客様に申し訳ないから(当然です)」と仰った。
何と良い先生でしょうか!!
さて、講演はと言いますと所属事務所から「詳細に書かないで下さい」と釘を刺されておりますのでざっくりで大変申し訳ございませんが触れる程度とさせて頂きますことをご了承下さい。
東京オリンピック・パラリンピックのエンブレム問題。
「クリエーターかパクリエーターかわからない」と先生の経歴やルックスからかけ離れた面白いことを言われちゃんとウケを取られスタート。
景気や中国について。
イノベーションとは。
東京オリンピックに間に合わせる為ホテルニューオータニを建てる時にコスト削減・工期短縮の知恵を絞った結果ユニットバスができたという現TOTOの話や掃除だけで貧乏から成り上がったと言える安田財閥の話。
利益の7割を占めていたフィルムがほとんど無くなった今日でも自社の強みをトコトン突き詰めて本業を活かすことで生き残った富士フィルムなどの話は実に興味深い。
対照的に破綻したコダックの話にも言及。
日本で100%調達できる石灰石に拘ったニッチ志向のクラレの話も。
リーダーは水平統合型への移行ではなく、変化を恐れず本業をトコトン突き詰め自社の強みを活かすことが出来る人がなるべき。
同じことをずっと続けてきたら世界でたった1社になってしまった糸で綴じ手引きの線で作る手作りノートの会社。
現在はルイ・ヴィトンやディズニーから受注するまでに。
バブル期の銀行の支店長時代の「銀行は冷たい」という実話。
バブルが弾けて借金が1000億円以上あった会社を勤務先の銀行に逆らって立て直した「江上先生が温かい話」も。
バンカー時代から現在まで様々な角度からあらゆる数多の企業を観、取材してこられた江上先生の眼はさすがに鋭く本質を突いており、説得力にも優れもっと具体事例を聴きたいと聴衆を引き込む内容に脱帽。
講演終了後の懇親会へもご参加下さり、乾杯までというお約束でしたのでタクシーの到着をお知らせしたにもかかわらず、「まだご挨拶をしていませんでしたから」と先生自ら歩み寄って主催者へご挨拶下さり、何枚もの写真撮影に応じて下さり時間をオーバーしてのお心遣いを頂きました。
人柄、内容ともにお勧めできる講師です。
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もっと詳しく書きたかったなぁ・・・。
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