12月6日(土)に神奈川県内で弊社の長きに渡ってのお得意様ご主催の講演会で桑田真澄先生の「試練は人を磨く」と題しての講演を聴いてきました。
講演前に桑田氏の紹介DVDを聴講者の皆さんにご覧頂き改めてご紹介頂き登壇、そして講演がスタート。
耳を澄まして聴いて丁度良いくらいの声量で静かな出だし。
まるで柳家小三治師匠の高座のマクラのようでした。
ご来場の年代チェックを挙手でされ、野球少年のキャプテンを壇上に上がってもらいインタビューして色紙をプレゼント。
客席との“キャッチボール”は見事です。
2歳から野球、プロとして23年間の現役生活。
今でも野球が大好き、OB戦に出たり、少年野球の指導も。
素晴らしいスポーツ。
一方で残酷なスポーツ。
平均引退年齢28歳。
野球は結果が全てだが、いかにチームメイトと協力し合って勝利に結びつけられるかが大事。
都度都度客席との楽しいやり取りをして、色紙をプレゼントしながら会場内を徐々に桑田氏のペースに上手に巻き込んでいかれます。
自身の人生を一言で表すと「挫折」
決して栄光の人生ではなかった。
最初の挫折は小1。
4/1生まれの桑田氏は学年でも一番遅い生まれで体も小さかった。
勉強もできず諦めて早々に挫折。
プロ野球選手になりたいという夢を持っていたが、野球はどうだったか?
小3で少年野球チームへ入ったが6年生の中でたった一人3年生。
完全な縦社会の中で言葉では言えないようないじめに遭った。
甲子園へ行って早稲田大学に進学しプロ野球選手になるという夢を持っていたので中1から勉強も頑張ろうと一念発起。
小学校6年間全く勉強をやって来ていないのでなかなかできるようにはならない。
230人中230番。
しかし諦めず勉強が出来る友人や先生に聞いて教わりながら努力した。
すると230番が180番になり、150番になって行く。
こんなに小さな成功体験でも積み重ねると自信が持てるようになる。
「俺やれるかも」と。
こうなると次はあの先生にも訊いてみようとどんどん前向きになっていく。
「努力って楽しいなぁ」ということを勉強から学んだ。
この勉強から教わった努力を野球に活かした。
そして勉強も野球も短時間集中型で毎日コツコツやるようにした。
中3の時には野球も勉強も楽しくて自信満々になった。
PL学園に入学が決まり、中3の時初めて清原和博氏と出会う。
それまでは少年野球のリーグが違うこともあり全くお互いに知らなかった。
初対面の握手の時の目線が清原氏のベルトの高さだった。
それほど彼は大きかった。
そして10球打ってみろと言われ、清原氏が打席へ。
1球目、2球目、今まで聞いたことのない『ガヴァーッ!』という音。
10球中8球が場外。
レフトのネットのはるか上を越えて行った。
次はノック、抜群の動きとグラブ捌き。
彼はエースで4番。
最後は投球。
190cm近い身長から投げ下ろす投球はプロ野球選手さながら。
さすがに度肝を抜かれここでも「挫折」した。
全国にはこんなにすごい選手がいるんだ、自分は小さいからダメなんだとコンプレックスを抱えマイナス思考に。
入学式が済み高1から清原氏は4番。
超縦社会での寮生活は小さい体では体力的に一日過ごすのがやっと。
5月に母に相談、「辞めさせて下さい」と。
この時に言われた最後の一言
「絶対に諦めちゃダメよ。この先何が起こるか誰にもわからないのよ。だからこそ絶対に自分の目標を諦めちゃダメよ。」
こう言われ「もう一回頑張ってみよう」と思った。
二つの努力、「表」と「裏」の努力がある。
自身にとっての「表の努力」は野球の技術や体力を身に付けること。
「裏の努力」は野球とは全く関係の無いもの。
目標を立てやり通そうと決め、まず頭に浮かんだのは「トイレ掃除」。
1日に1つだけピカピカに磨いた。
次の日は寮の玄関の60足の靴を揃える。
挨拶と返事を大きな声でする。
学校の規則をちゃんと守る。
こんなことをしても野球は上手くならない。
寮では朝6:30集合。
誰よりも早く起きて誰にも見られないように3年間そういうことを続けた。
「裏の努力」を続けることで様々な「気付き」が生まれる。
お陰で高校3年間実力以上の結果を残すことができた。
体も小さくズバ抜けた才能も無かったのにやってこられたのは「運と縁と人(絆)と気付き」のお陰。
そして人生は実力だけではない。
東大に行った人だけが幸せになれる訳でも美人の人だけが、お金持ちだけが幸せになれる訳でも無い。
どの学校に通い、どんな先生に出会い、どんな仲間、そしてどんな企業に就職し上司・同僚・後輩に出会うか、どんな人に出会い結婚し家庭を作り、実力だけではなく「運と縁と人(絆)と気付き」のお陰できっと幸せな人生を送ることが出来るのではないかと思う、と。
最後に「是非本物に触れてもらい本物を味わって欲しい」ということで桑田氏が今まで実際にお使いになられた「現役時代に使用のグラブ」「ユニフォーム4着(PL学園・巨人軍・パイレーツ・巨人時代の清原氏のもの)」をお持ちになりお客様に壇上に上がって頂きエピソードを交えながら触れ、着て頂きました。
清原氏のユニフォームはとても大きいのであえて小学生の男の子に着てもらい大きさを一見してわかって頂くようにされ場内大爆笑で大変盛り上がりました。
さらにサインボールの抽選とプレゼンテーターまで務めて下さいました。
お客様ともコミュニケーションを取りながら和やかで笑いもあり、まるで場内が一つのチームメイトのような一体感を味わえる楽しい講演会でした。
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