昭和16年、神戸に生まれる。
昭和20年3月17日の「神戸大空襲」で被弾、左腕を失う。
両親の離婚、浮浪児生活などの苦難の少年時代を経て、16歳の時に米軍基地(福岡)のゴルフ場のキャディとして就職。賭けゴルフで腕を磨き、ハーフを40台で回れるまで上達したが、基地の閉鎖で失業。
昭和42年 英美子夫人と駆け落ちして姫路へ。
ボイラーマン、牛乳店店主、ボーリング場副支配人などの職業を転々とした末に、
昭和48年 ゴルフ練習場の指導員として10年ぶりにクラブを握り、プロゴルファーを目指し、「推薦プロ」テストへの挑戦がスタート。
昭和53年 “61回目の挑戦”が実り、日本で唯一人の「隻腕のプロゴルファー」としてデビュー。
ゴルフ教室で生計を立てながら、プロの月例コンペで技術の研鑽に励む。
平成4年 プロシニア・トーナメントへの出場権を得て、50歳の春からプロゴルファーとしての真の闘いに挑む。
予選通過を第一目標に、生涯を賭した挑戦の日々が続く。
逆境をはね返し、片腕のハンディキャップを克服した強と希望を与えてくれる。