京都大学理学博士。
宇宙物理学者で日本天文学会理事長を務めた。
近年はシンギュラリティ・サロンを主宰してシンギュラリティ問題について発信している。
また汎用人工知能解明に向けて、計算論的神経科学の勉強会「不敵塾」を主催している。
職業/現職 | ブロードバンドタワーAI2オープンイノベーション研究所所長 神戸大学名誉教授 |
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肩書き/役職 | 理学博士 |
京都大学理学博士。
宇宙物理学者で日本天文学会理事長を務めた。
近年はシンギュラリティ・サロンを主宰してシンギュラリティ問題について発信している。
また汎用人工知能解明に向けて、計算論的神経科学の勉強会「不敵塾」を主催している。
現在、人工知能(AI)が猛烈な勢いで進化している。
2016年にはディープマインド社の人工知能アルファGoが囲碁の世界チャンピオンを破った。
それ以後の進歩も目を見張るものがあり、2017年にはアルファ・ゼロは囲碁、将棋、チェスでそれまで最強であったAIプログラムに圧勝した。
アルファ・ゼロは3000年に及ぶ人間の囲碁の歴史をたった8時間で駆け抜けたのである。
もはや人間の出る幕ではない。知的活動における人間の領分は今後ますます侵されるであろう。
AIとロボットによる技術的失業が心配されている。
それでは人間にしかできない、または人間のほうがよい仕事とはなんだろうか。
その一つに創造的な仕事がある。
たとえば科学者、芸術家、医師、弁護士などの仕事である。
しかしその分野における人間の優位性も、10-20年程度で失われていくであろう。
人間は社会的動物であり、人間同士の接触を好む。
それは機械には不得意な分野であり、接客業のような感情労働の分野は当面は安泰であろう。
医師にも頭の良さよりは人間のよさが求められる時代が来るだろう。
国家や会社の意思決定といった仕事は、たとえAIのほうがうまくやれるとしても、彼ら指導層は既得権を手放さないであろうから、これも当面は安泰な職業かもしれない。
当面という意味は、20-30年ということだ。
アメリカの未来学者レイ・カーツワイルは、2045年にはシンギュラリティがやってくるという。
シンギュラリティの定義はさまざまだが、カーツワイルによれば、その後、人間は人工知能と一体化したサイボーグになるだろうという。
これをポスト・ヒューマンとよぶ。
イスラエルの著名な歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリは講演会で「皆さんは人類最後の世代です、22世紀に地球を支配しているのは人間ではない存在でしょう」とまでいう。
人間ではなくとも人間の末裔であってほしいと思う。
現在は人類史上の特異な時点なのである。
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