都内で、長年の弊社お客様ご主催で、伊藤元重(いとうもとしげ)先生の「日本経済と不動産業」と題しての講演を聴いてきました。
まずはわかり易く日経平均、株、マイナス金利、日銀、国債などの解説や見通しに加えて聴衆が不動産関係の方々であることからJ-REITについても。
量的緩和を減らしマイナス金利をもう少しやるのではないか。
経済の浮上を待つために超低金利は当分続くだろう。
不動産業界においては伸びるものとそうでないものとが顕著になるだろう。
成長戦略で最も大事なことはグローバル化。
改造したばかりの内閣での注目の大臣について。
OECD、先進国35か国の中で、日本の女性が最も睡眠時間が短い。
ドイツは日本より労働時間が2割少なく働き、5割も労働生産性が高い。
これからの日本はワークライフバランスを進め、女性とシニアに働いてもらい、欧米の男性の半分しか家事をやらない日本の男は、もっと家事をしなければならない。
今後、企業の最大のポイントは「人」(の確保)。
毎年1%ずつ労働人口は減っていく。
つまり目安として年3%昇給ができないと人の確保は難しいということ。
付加価値労働生産性を上げない企業は生き残れないだろう。
最後に世の中を一番変える動きについて。
これはAI(人工知能)、IoT、ビッグデータなどなど。
凄まじい勢いで変わっていく。
一例だが、情報が「金融」を変えてしまう。
世界最大の銀行、JPモルガンがインタビューにこう答えている。
5年後の最大のライバルはゴールドマンサックスや三井住友などの既存金融機関ではなく、グーグルだ、と。
そしてアップルだ、とも。
フィンテックにより金融が大きく変わっていく。
金融機関以外が顧客の信用情報に基づき独自にお金を貸すようになる。
その他にもものづくりや医療なども情報化の進化により変わる。
最先端の情報をアルファ碁の話や10年後にはスマホに日本語で話し掛けると英語になるといった「完璧な翻訳機」が出現するといった話を交え、わかり易く興味を持ってもらえるように、これから来るであろう近未来の様子が目に浮かぶ内容で、さすがにあらゆる分野に精通され、飽きる事の無い90分でした。
不動産業界に特化した内容も織り込んで頂き主催者の方々にも大変喜んで頂けました。
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日本綜合経営協会は、全国47都道府県を対象に講演依頼に基づく講師派遣や、企画提案などを行なっております。
主催者の開催目的に合わせた最適なご提案から、手続き運営サポートまで。業歴49年、経験豊かな当社スタッフにトータルでおまかせください。