先月は雪も多く、特に福井県はすごかったですね(;_;)⛄
さて、そんな大雪のニュースの2日後。
弊社お得意様ご主催で、東京大学 先端科学技術研究センター教授の
西成活裕(にしなりかつひろ)先生のご講演を聴いてきました!
ご講演テーマは「万物は渋滞する~シゴトの渋滞解消の法則~」。
そもそも渋滞学ってなんでしょう??
渋滞学とは西成先生が25年前に作られた学問で❢(学問って作れるんですね・・・)
もともと渋滞が嫌いだったため、解消しようと研究を始められました。
「研究していると大好きだと思われがちだけど、渋滞が大嫌いだからですよ」と、
序盤から笑わせて頂きました\(^o^)/
「渋滞」というと、たいてい車をイメージするかと思いますが、
工場の荷物や、神経細胞の滞りにより忘れっぽくなる病気(認知症・アルツハイマー)等、世の中には多くの渋滞が存在します。
車も神経細胞も滞る仕組みは同じ!西成先生は長らくの研究の末、仕組みを解明(発見)。
それをシゴトに置き換え、現在は多数の会社の改善の手助けをされているそうです。
その数なんと100社以上!中には病院の待ち時間の渋滞解消も研究されているとか!
病院の待ち時間がなくなるなら、すごいことですね😊
では、なぜ渋滞が起こるのか?
1つは、外的要因<外から邪魔している>=ボトルネック。
もう1つは、内的要因<インとアウトのバランス(比率)が違う>=メタ安定。
渋滞の起こるたいていの原因はボトルネック(外的要因)と言われているが、
ボトルネックだけではなく、実はメタ安定(内的要因)の方が多いのではないか?
6年かけて、ボトルネックがなくても渋滞が起こることを解明。
ここで、無理して車間をつめて速く走る車の実験の映像を再生💡
無理に車間をつめて速く走ること(メタ安定状態)が渋滞を引き起こすということを、
目に見える形でわかりやすく説明してもらえました👀
ちなみに西成先生はインドで3カ月分のアリの行列を観察👀
アリは混んでいても7割ぐらいしか密度を上げず、距離をつめないから渋滞しないという論文も
発表されました!
今までのことをシゴトに置き換えて考えます。
シゴトでいうメタ安定状態とは、無理してシゴトを密にしていること。
※無理にシゴトをこなす→こなせた分シゴトを増やす<詰め込み過ぎ>
これでは必ずどこかで渋滞(崩壊)が起きてしまいます。
つまり、企業も組織も、詰め込まずある程度の間をとることが大事。
メタ安定状態が起こらないように、社員それぞれの能力を見極め、
その人にあった仕事を割り振る(シゴトの密度を考える)ことができる経営者がGood!
経営者の皆さん、いかがでしょうか?これが、渋滞学の視点からの働き方改革!
実際に適切な“間”をとっている組織を長期的に見ると、
潰れずに、生産性があがっているということもわかっています◎
では最後に、間をとるにはどうすればいいでしょうか?
「ムダなことを省きましょう」
西成先生は10年ぐらい前にムダどり学会の会長に就任、ムダをなくそうと実験。
ムダを定義し、その後に「あえて損をして得を得ること=“科学的ゆとり”」を生み出しました。
Ex:電車は一本待った方が空いている
皆さんはプラスばかりを望んでいませんか?後にマイナスでは意味がありません。
一見マイナスに見えることが後でプラスになります。
業務改善をするために、あるべき姿(目的と期間)を決め、それのためにどう行動していくか、
現状ではなく、長期的にみていくことが大事とまとめられて終了しました。
ちなみに、西成先生は「ムダとりの歌」というCDや、昨年「逆説の法則(新潮社)」という著書も
出版されたそうです📕💿 非常に興味深いですね💝
昨夜フジテレビから福井の大雪の渋滞に関してコメントをしてほしいと出演依頼があったが、
今日の講演があるからと断ったとおっしゃっていました!ありがとうございます!笑
そのおかげでとてもタメになる楽しいご講演を聴くことができました。
余談となりますが、西成先生は沖縄が好きとおっしゃっていました😍
大変ご多忙の先生ですが、沖縄からの依頼はWelcomeです\(^o^)/笑
講演前にも気さくにお話頂け、とてもとても楽しかったです❢❢
ぜひ皆さまにも一度、西成先生にお会いして頂きたいです😊
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