埼玉県内で弊社お得意様のご主催講演会で諏訪貴子(すわたかこ)先生の「町工場の星、ダイヤ精機株式会社 代表取締役 諏訪貴子に学ぶ新経営改革」というテーマでの講演を聴いてきました。
「11年前に代表に就任してから現在に至るまでの取り組みについて話しますので、その中から考え方、やり方、モチベーションなど少しでも何かお持ち帰り頂ければ」と講演がスタート。
賞を獲りに行っていくつか貰ったが全て営業に繋げる為の知名度UPが目的。
業務内容、取引先について。
後世に高い技術を伝え残すために取り組んだこと。
なぜ、どのようにして32歳で後継者になったか。
お父さんが小学生の貴子氏に取った行動とは。
幼少期~社会人までのこと。
ダイヤ精機に戻されお父さんに2度クビにされたこととその真意。
雇用を守る為に売り上げを伸ばす努力。
二代目ならではの苦心した所。
意識、意図し、最もインパクトが強いと言われる“3”にこだわり「3年の意識改革」の実行。
取引先の担当者に「なぜウチに仕事を出すのか?」と訊いてみた。
「今さらですか?」と大笑いされたが、こう言われた。
「品質と価格は当たり前、お宅に出しているのは『対応力』、つまり欲しい時にすぐに持って来てくれ、呼んだらすぐに来てくれるように“特急対応”してくれる所だ」と。
ならばここの強化を図ることが最重要と考えより早く“特急対応”できるよう生産管理システムを導入。
導入したことで取引先との一層の信頼関係を構築でき、しっかり利益に繋げることができた。
少しでも良い人材に来てもらう為パンフレット、ホームページも充実させた。
新人教育、人材育成について。
「何でも良いから一つだけ誰にも負けないものを作りなさい」と言っている。
それを成し遂げることでちゃんと評価をして貰え認められるという経験をしてもらいたいから。
入社間もない職人の女子社員が鉄に字を書く“刻字”で一番になると言い出した。
硬い鉄に書くのでミミズが這ったような字になり綺麗に書くのは大変難しい。
彼女はもの凄く練習したった2~3か月で社内で一番綺麗に書けるようになった。
すると職人さんたちは自分が丹精込めて作ったものだから失敗されたくないので綺麗な小さな文字を彼女に刻字してもおうと「彼女待ち」という状態が起こるようになった。
そうなることで彼女も自信を持ちコミュニケーションが取れるようになり、質問もできるようになり加速度がついて成長した。
ベテランの職人は「見て覚えろ、わからないことがあれば訊け」と言い、新人は「何がわからないか、何を訊けばいいかがわからない」と言う。
そこをどうしてあげるかが大切。
中間管理職の養成の話も。
成長が早いのはヒューマンスキルの高い人。
特別難しいことではなく普通に話せる人。
昨年試験的に未経験者でサービス業経験者のみ3名、無印良品、マクドナルド、ホームセンターの販売員だった人を採用。
色んな年代の方々、それもお客様という“怖い”立場の方々と話した経験をたくさん持っているから職人が怖くないので質問もでき、仕方も上手い。
従って成長が早い。
最後に民主党政権時代に当時の野田総理が視察に来られた時の直訴の話をされた。
会社を離れていた何年かの内2年間結婚披露宴の司会をされていたので澱みなくとても聴き易い声で大変解り易く資料や画像などパワポを使い細かい所まで丁寧に説明され、聴講された方々はきっと具体的な話やヒントになるやり方などが参考になられたことと思います。
パワポをご覧頂きながらがベストですのでサラッとしか書きませんでしたが是非実際にお聴きになって欲しい講師です。
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