昨年秋のこと。
弊社お得意様ご主催による有田秀穂(ありたひでほ)先生のご講演を聴きに千葉県某所に行ってきました。
今回のご講演テーマは「脳と心を元気に」
そもそも“セロトニン”という言葉が聞かれるようになったのは、今から20年前のこと。
有田先生が“セロトニン欠乏脳”という話をNHK出版から出したのがきっかけである。
「セロトニン」とは、安定感や平常心をもたらす脳内物質のことで、セロトニンが不足すると、キレやすくなる・鬱になる等、メンタルヘルスの問題を抱える。
有田先生のセロトニンDojoに来られる方の多くは、初診で下記のような症状がみられる。
・朝すっきり目覚められない(朝の不調)
・低血圧や低体温
・表情がトロンとする、すぐにしゃがみこむ
・身体の痛み(はっきりとした原因がないにも関わらず、脳が痛いと感じる)
こうした患者さんに対し、セロトニンを元気に戻す生活指導を行っている。
もちろん、セロトニン欠乏の大きな要因はストレスだが、2000年以降、急激に鬱病(セロトニン欠乏脳)が増えており、セロトニン神経にとって好ましくない現代生活(パソコンやスマートフォンが普及している社会環境)が影響していると言われている。
では、セロトニン神経を増やすにはどうすればいいのか?
①リズム運動をする
動物実験の結果、歩き出しただけでセロトニンが分泌されることがわかった。
歩行だけでなく、呼吸・咀嚼というリズム運動も、脳内のセロトニン神経を活性化させる。
歩行に関しては、ウォーキング、ジョギング、スクワット。
この3つのリズム運動を毎日一定の時間行うと良い。
咀嚼に関しては、“ガム噛み”行動が良いとされている。
サッカー選手が、試合中にガムを噛む様子がみられるが、あれはまさにセロトニン神経の活性化を目指している。
呼吸に関しては、座禅、ヨガ、太極拳。
また、歌を歌う、尺八やサックスを吹くことも効果がある。
しかし、単に普通の呼吸を行うのではなく、特別な呼吸法(つまり、意識的に腹筋を収縮させて吐く呼吸法)を行わなければならない。
どうして上記のことが言えるのか。
血液採取からの科学的根拠に基づいた解説を頂きましたので、詳しくはご講演で💡
②太陽の光を浴びる
網膜から入った太陽光の刺激が、神経回路を介し、セロトニン神経を直接活性化させる。
網膜から刺激を受けるには2500~3000ルクス以上の照度が必要だが、室内の電灯の照度は200ルクス程度なので、室内にいても神経は活性化されない。それに対し、大陽光は10000ルクスあるため、日中外に出ると、セロトニン神経が活性化される。
現代社会では、昼夜逆転で太陽の光を浴びない、という生活スタイルの人が増えてきているが、このような生活を数カ月~1年続けていくと、必ずセロトニン欠乏脳になり、鬱病を発症する。
太陽の光を浴びながらリズム運動を毎日30分行うこと❢ 皆さん、とても重要ですよ😊
そして最後に、有田先生がセロトニンのほかに研究されている「オキシトシン」の働きについて。
オキシトシンは、ストレス中枢を抑制する脳内物質のことで、グルーミング(“心地よさ”を重視した触れ合い)で分泌される。
具体的には、人とのスキンシップやエステ・マッサージなど。
また最近では、必ずしも触れなくとも、人と人が向き合いお喋りをすることも、同じようにオキシトシンが分泌され、ストレスホルモンが減少すると言われている。
昔からある赤提灯の下で一杯やることは、オキシトシン分泌の理にかなっていると❢
仕事が終わって飲みに行くことは、健康への第一歩!笑
世の中の奥様方、オキシトシン分泌のためにも、飲みに行くことを許してあげてくださいね!笑
なお、セロトニン神経は、オキシトシンの受容体を持っており、オキシトシンがたくさん分泌されると、セロトニン神経も活性化される。
最後に、「私たちの脳内に存在している、セロトニンとオキシトシンという有難い2つの脳内物質を日々活性化させ、健康を維持してください」と、まとめられて終了となりました。
ご講演後には、懇親会にもお付き合い頂き、気さくなお人柄で、たくさんお話しして下さいました。ありがとうございます😊
ストレスの多い現代社会。
セロトニン活性のお話を参考にし、幸せホルモンを分泌してみてはいかがでしょうか。
(文・スタッフY)
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