2023年3月、峯村健司(みねむらけんじ)先生の「地政学リスクと世界経済・ビジネスへの影響 ~どうなる台湾有事、その時日本は?」というテーマでの講演を聴いてきました。
冒頭で地政学とは何かを簡単に説明。
ウクライナを受けて正に台湾有事が地政学的にも日本に大きな影響を与えることを大前提として聴衆に伝える。
次に自己紹介の中でも触れたが、朝日新聞記者時代に初めて中国軍のステルス戦闘機を写真に収めてスクープし、中国軍の空母建設計画もスクープ。
そして2010年度の「ボーン・上田記念 国際記者賞」を受賞。
◆詳細プロフィールはこちらをご参照ください
聴衆が最も聴きたい「台湾有事は起こるのか?」ということについては、「既に有事である」と断言。
実部隊での侵攻・戦争だけが有事ではないのだと。
中国がどのようにして台湾併合に向け動くかというシナリオも述べられた。
もちろん習近平氏の様々な背景を踏まえ、いつまでにどういう過程を経て中国はどう行動するであろうという現実味溢れる空恐ろしいシナリオである。
そんなことがそんなに簡単にできてしまうのか?!という内容もある。
全て様々なデータ、根拠を示した上で話される。
中には中国人民解放軍の幹部が執筆した新著の中で、あまりにも生々しい「台湾統一」シナリオが書かれていたために中国国内では発行禁止になった部分を独自に入手した内容も含まれている。
「台湾有事、その時日本は?」どうすべきかについても述べられた。
たったこれだけの、こんなことで日本の経済損失が、こんなにもダメージを受けてしまうのかという内容に驚愕。
国も自衛隊も国民・企業を守ってはくれない。
災害救助とは明らかに全く違う。
自分たちで守るしかない。
早く準備することが最も肝要。
では何をどうすべきなのか?も述べられた。
おそらく米・中・台・北朝鮮・韓国の正確無比な情報を得るための人脈の広さ、取材力、分析力、コンサルティング力、情報及び分析の正確さにおいて峯村先生の右に出る人はいないと思う。
学者が色々なことを、さも正しいかのように、机上の空論、推論を発信する人たちとは、明らかに一線を画すると私は思った。
さすが峯村先生は、小学生の時に将来朝日新聞の記者になるという夢を実現させた“有言実行小学生”である。
取材相手への食い込み方、信頼関係の築き方は記者魂そのもので、命を懸けておられると言うだけのことはある。
普段も講演中も柔らかい語り口調ですが、正確無比な取材、データに基づいた厳しい事実、現実、起こり得ることを述べる姿は説得力が半端ない。
日々常に情勢が変化し続けていても、抜かりない取材と分析でそれにきちんと対応できる所が凄い。
業界、業種、会社、団体別での経済安全保障含めより具体的なアドバイスも十分可能。
今回の聴講録はほんの一部だけです。
お人柄はもちろん内容も素晴らしく、コストパフォーマンスにも優れており、是非ともお招き頂き、お聴き頂きたい講師であると同時に、絶対に損はさせないと自信を持ってお勧めできる講師です。
例えば3か月毎に招聘されても、その時に応じた最新の内容で講演可能なので、コンサル的な元も必ず取れると思いますよ。
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