例年安全大会をご依頼いただいている、横浜のある主催者様の元へお伺いし、岩﨑由純(いわさきよしずみ)先生のご講演を聞いてきました。
なんとこの主催者様、3年も前から先生にご依頼し続けていたそう!
諸々の事情を乗り越え、ようやくご出講が叶って本当に良かったです(*´ω`)
ご講演テーマは「会社に元気・活気・勇気を与えるトーク術 ―スポーツ現場に学ぶペップトーク―」。
最近ビジネスの世界ではパワハラが、スポーツの世界では体罰が大変な問題になっています。
先生のご出身は日本体育大学ですが、かつての時代では体罰が一種の指導法として使われていたとか…。
そんな中、スポーツの現場で体罰・暴言を減らす方法はないかと先生が紹介し始めたのが「ペップトーク」です。
ペップトークが何かというのは、こちらのレポートをご覧ください(*’▽’)
櫻井翔さん主演ドラマでも使用されたペップトークの第一人者、岩﨑由純先生のご講演
ちゃんと辞書にも載っている言葉なんですよ!(Google翻訳でも「pep talk=叱咤激励」と訳されました☀)
先生がペップトークに出会ったのは、アメリカのシラキュース大学へ留学した時のこと。
初めて経験したアメリカンフットボール公式戦の開幕直前、選手に向けた監督の言葉に感動した先生は荷物を運びながら思わず泣いてしまったそうです。
それがコーチに見つかり事情を説明すると、コーチは「そうか。うちの監督の試合前の本気のペップトーク、君にとって初めてだったんじゃないか」と問いかけました。
それが先生にとって人生で初めて「ペップトーク」という単語を聞いた瞬間でした。
あの言葉に鳥肌が立つほど感動したと伝えると、コーチは続けてこう語りました。
「選手が大事な試合に向けて技術や体力を磨いてここに来るのと同じように、指導者は言葉の力を磨いてここに来る。それがリーダーの役割なんだ。言葉にパワーを与えられる者だけが監督になれるんだよ」
この言葉は今も先生の心に深く突き刺さっているそうです。
「激励のショートスピーチ」=「ペップトーク」を実践するにはどうすればいいのか?
ペップトークは、目の前にいる人が持っている力の全てを受け入れることからスタートします。
「事実を受け入れ」「捉え方をポジティブに変換し」「してほしいことを言語化し」「背中の一押しと共に伝えてあげること」が大事。
悪い例も含め(笑)具体的なたくさんの事例は、ご講演の中でお聞きください✧٩(ˊωˋ*)و✧
ここでひとつポイント!
長年ペップトークに携わっていると言えど、突然「うちの会社に来てペップトークしてください!」と依頼されても先生には出来ません。
何故なら先生は社員の方々を知らないから。
ペップトークを行えるのはその人の普段を知り、信頼関係を築けている人だけなのです。
よく知らない人、尊敬していない人に何を言われても響かないですよね。
まずは部下や子供、生徒などなど身近な人と信頼関係を築いて、夢の実現や目標達成を応援する「ドリームサポーター」になりましょう(=゚ω゚)ノ
最後に、東京消防庁ハイパーレスキューが掲げている「屠龍技」についてや、福島原発事故の際ある隊員に送られた奥様からの「命のペップトーク」、先生ご自身が体験したオリンピック選手と靴にまつわるエピソードなど、とても感動的なお話をいただいて終話しました。
この日は先輩と聴講していたのですが、オリンピック選手のお話の際、先輩の隣にいた年配の方は号泣していたそうです…
経営者、管理者、従業員から一般市民の方まで、どんな人にも一度は聞いていただきたいお話です!
日本全国に留まらず海外も飛び回られている岩﨑先生。ご検討はお早めに!
お問い合わせお待ちしております(∩´∀`)∩
(文・スタッフHA)
毎年ご依頼いただいている弊社お得意様ご主催の安全大会にお伺いし、
中村竜太郎(なかむらりゅうたろう)先生のご講演を聴いてまいりました。
★安全大会へのご案内は当社限定です!
現在はフリージャーナリストとしてご活躍中の中村先生ですが、
独立前は『週刊文春』編集部にいらっしゃいました。
『週刊文春』といえば、文春砲と呼ばれるスクープが有名ですね。
どのようにしてスクープをとるのか、また、取材中に経験された修羅場や
その経験から学んだ安全管理法についてお話しいただけます。
毎週水曜日、フジテレビ「バイキング」にご出演中の中村先生。
この日もちょうど出演されていたとのことで、生放送の後のご講演となりました。
テーマは「修羅場で身に着けた安全管理 ~文春記者の取材現場から」
ご講演内容は、残念ながらここでは書くことができないのですが…
テレビなどでもよく見る事件や団体に関する裏話などをお話しいただきました。
ざっくりとご紹介すると、こんな感じです↓
●最近の話題(今回は、芸能界の薬物汚染について)
●取材中に経験した修羅場について
●報道の限界や週刊誌の使命について
昔はネタ元といえば“人”だったが、現在はネット上の情報がソースとなることも多い。
情報が氾濫している現代だからこそ、「疑いの気持ち」をもって情報に向かうこと、また、正しいニュースソースを得ることが大切。
と述べられて、ご講演終了となりました。
いつもとは少し違った視点からの「安全」に関するお話はいかがでしょうか?
お問い合わせをお待ちしております!
(文・スタッフHI)
都内にて、元財務官僚、ニューヨーク州弁護士でいらっしゃる山口真由(やまぐちまゆ)先生のご講演を聴いてきました。
山口真由先生と言えば!テレビのコメンテーターに引っ張りだこですので、
ご存知の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ご講演テーマは、「岐路に立つ日本 ~今こそ考えたい、これからの日本のストーリー~」。
まず最初に、最近の出来事のうち、日産カルロス・ゴーン氏の事件を例に「日本の岐路」について考えてみる。
このニュースで注目すべき点は大きく二つあるように思う。
一つ目は、海外の反応だ。
日本の検察は拘留日数の長さが特徴としてあげられる。
森友学園問題の籠池夫妻が300日間拘留されたのも記憶に新しい。
これには多少の批判はあるものの、特別に注目されてこなかった。
しかし、外国籍の著名人の事件であること、さらにインターネットとSNSの普及により、即座に世界の目に晒され、容疑者の人権の観点から大きな批判が巻き起こった。
これは対応を誤れば外交問題にまで発展しかねないことであり、今後海外からの労働者受け入れを控える中、考えさせられるものであった。
二つ目は、国内の反応だ。
日本の検察は、精密に証拠を積み上げた上で起訴に踏み切るため、有罪率が非常に高い。
加えて、国民からの後押しを受けるための「雰囲気づくり」も重視しており、国民の側も概ね検察の「正義」にあまり疑問を呈することもなく付いてくるところがあった。
しかし今回は、SNSの意見や、報道内容においても「人質司法」について批判的な意見が大きかった。
このように、テクノロジーや価値観の変化で、今までは正解であったことが、これからは間違いになる可能性が出てきた点も注目すべきだ。
次に、最近のコンプライアンスについて考えたい。
「コンプライアンス」という言葉、経営者の方であれば聞き慣れているのではないか。
もともとは「法令遵守」、つまり、法律を守ることと訳してきたが、最近では「コンプライアンス」の中身が変わってきている。
企業は社会を今日よりも明日へとよりよい場所にしていく責任がある。
そう考えると、そうした社会的な義務に違反すること、言い換えれば、社会の空気に反することがコンプライアンス違反といわれるようになってきている。
法律を守るだけでは不十分ということである。
法律家は、不祥事が起こるたびに、それを「刑法違反」、刑法ではないけれど法律に反した「不法行為」、法律には違反していない「道義的責任」の三つに分類してきた。
もともとは、道義的責任は裁判所では解決しない法律の範疇の外と考えられてきたが、最近、この分野を無視すると問題が炎上するようになった。
法律で裁かれなくとも、道義的責任、つまり人々の感情によって裁かれる時代となったのである。
道義的責任がクローズアップされる背景には2つの理由がある。
第一に、画像のインパクト。「バイトテロ」などの例を挙げるまでもなく、スマホの普及により、誰でもどこでも動画を撮ることができるというこの社会は、感情を掻き立てるような画像を、毎日、大量に世に流す。
第二に、マスメディアの対応。マスメディアは、これらの画像を積極的に公共の電波に乗せるようになった。これによってインターネット上の炎上は、さらに次元の違う拡散力を見せる。
この昨今のメディア環境が、「1億総炎上社会」や「メディアリレーション」というキーワードとともに、具体例によって解説されうる。
この典型的な事例は「日大タックル問題」であった。
前提として、ルールに反する危険な行為は絶対に許されない事だ。しかしこの事件はこれだけでは済まされず、画像のインパクトからはじまった一連の騒動について、監督・コーチの会見での「発言」に代表される対応のまずさ、また、部内の独特なカルチャーがひとまとめにされ、世間から猛烈に批判された。
その結果監督とコーチは職を失い、更には傷害罪で書類送検された。
法律家の感覚で見ると、やや重すぎる社会的な制裁が科せられたという印象だ。
このような状況の中で、セクシャルハラスメント、パワーハラスメントなどの問題は、企業も研修を繰り返し、徐々に意識が広まりつつある。
しかし、「無意識」の部分はどうだろう。
聴講者の皆様には、これから先、この無意識の部分が最大の問題となることをご理解いただきたい。
「ポリティカル・コレクトネス」
これは、「あらゆる人(特に少数派)を差別せず、不快な思いをさせることがないように」ということを、表現の面で徹底した考え方である。
そして、この概念は「無意識」の言動を「差別」として糾弾しうる。
例えば、「肌色」という言葉。これは特定の肌の色を前提とする点で、そうでない人、黒色や褐色の肌の人々の心を傷つける言葉かもしれない。昨今は、肌色ではなく「うすだいだい色」というのが普通である。
また、「スチュワーデス」という言葉。この「デス」という語尾は女性を前提とする。
スチュワーデスは女性的な職業と決めつけることは、同じ分野を目指す男の子の心を砕いてしまうかもしれない。
ならば、性中立的に「客室乗務員」と呼ぶべきではないか。そうやって様々な言葉が言い換えられるようになった。
※そのほか、大坂なおみ選手やイニエスタ選手なども巻き込まれてしまったポリコレ問題の風潮から、#MetooやLGBTQなど、旬な話題を取り上げて、世界水準の「ポリティカル・コレクトネス」についてわかりやすくお話ししてくださいました💡
<詳しくはご講演をお聴きください☺>
こうした世界の潮流に対し、日本はどうだろうか。
今まさに「ポリティカル・コレクトネス」が上陸しつつあるところといえそうである。現時点の日本の許される/許されないの線引きが変わり、「君は女子力が低いね」とか、「男なんだからこうあるべき!」といった表現には黄色信号がともりつつある。
特にカギとなるのは若い世代の反応である。新しい教育課程、多様な文化の中で育った彼ら彼女らの「ポリコレ」感覚については世界標準と言っても過言ではない。
世界からポリコレの風潮が押し寄せてきているときに、日本の組織も、今、大きく変わろうとしている。
もともと日本の企業は「家族型組織」である。社員は終身雇用を約束され、家族の一員のように企業に参加した。
身をなげうって会社の発展を目指し、その名を汚さぬように行動する。会社に任せておけば一生面倒を見てもらえたからだ。
しかし低成長の今、企業にその体力はない。
「働き方改革」で目指すのは、一律に労働時間を減らすということではなく、従業員の個人個人に、どの程度働くのか、どこで働くのか、何をするのか、など働き方を自分で決めさせ、その結果責任も自分で取ってもらおうというものだ。
これは日本に長く続いてきた秩序の変革を意味する。
私たちは今、「組織」としてではなく、「個人」として社会に向き合おうとしている。
働き方改革は家族型の組織を解体し、今後は企業に任せているだけではなくて、自分の人生の舵取りを自分でするという時代になっていく。
今、まさに、日本は岐路に立っている。
これからの「個人を尊重する社会」と、今までの「家族型社会」のぶつかり合いの中で、私たちは「家族型社会」のどこを変え、どこを残していく必要があるのだろうか。
表現の変化、世代の変化等が及ぼした「空気」の変化を中心に、日本の岐路についてお話ししてきた。
しかし伝えたい点は、今後、日本が欧米型の、表現のクリーンさを追求するあまり、問題の本質を語ることが出来なくなるような屈折した社会になることは避けるべきだと思うし、避けられると思う。
最後は「家族型社会の本質とは、組織の中に個人を縛り付けることではなくて、隣にいる誰かを慮ることではないでしょうか。つまり、家族のなかの『束縛』をなくして『思いやり』の要素を伸ばしていくことが、これから私たちが進むべき道ではないでしょうか」と、まとめられて終了となりました。
私は山口先生に12月、2月と二度ご挨拶をさせていただきましたが、
女の私でも見惚れてしまうほど、品があり、お美しく✨
また、難しい内容をわかりやすくかみ砕いて伝えてくださる知的さに、“素敵な方だな~❤”と終始うっとりでした❢
とにかく!皆様にも一度お聴き頂きたいです。
お問い合わせ、ご依頼、お待ちしております。
(文・スタッフY)
皆さま、週末の朝は何のテレビ番組を見ていらっしゃいますか。
人差し指を立てた👆シューイチポーズ、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
日本テレビ系列「シューイチ」にご出演!作家で経済ジャーナリストの渋谷和宏(しぶやかずひろ)先生のご講演を聴いてきました。
ご講演テーマは、「2019年 ⽇本経済の⾏⽅─輝く組織・輝く⼈は」
ご講演の内容は、オフレコ!
詳しくはお伝え出来ないのですが、
今、日本経済・消費の最前線では 100 年に一度の大きな変化とチャンスが来ており、
そのチャンスを企業・組織の飛躍に結びつけるためにビジネスリーダーとしてどうすれば良いのか、
実在の企業・組織、ビジネスリーダーのエピソードを交え、渋谷先生なりのご提案・考えをお聞かせいただけます。
ただいま弊社では、イチオシ講師として、多方面にご紹介をさせて頂いております❤
会場にも早めにお入りいただき、懇親会にもお付き合い頂けました。
控室では、渋谷先生のご趣味のランニングや大衆酒場巡りについて、
また、私は同じ大学出身なので母校についてなど、お話させて頂きました☺
スケジュール次第にはなりますが、
地方でのご講演も極力お請けしたいとの有難いお言葉も頂戴しております❢
皆様からのお問い合わせ・ご依頼、お待ちしております。
(文・スタッフY)
先日弊社お得意様ご主催の講演会にて、沢松奈生子(さわまつなおこ)先生のお話を聴いてきました。
この時期は全仏オープンが行われていた時期でもあり、日本人選手では車いすの部に出られた国枝慎吾さんが制覇されましたね!
講演ではその話題に触れられながら、世界で戦ってこられた沢松奈生子さんのご経験について、お話いただきました。
今回のテーマは「ウィンブルドンの風に誘われて ~世界への挑戦~」。
沢松奈生子さんのご家族は、お母様もお父様もウインブルドンに出場されたことがあり、生後数か月には早くもテニスラケットに触れていたそうです。
(叔母様の和子さんは日本人初のウィンブルドン・ダブルスの優勝者です!)
そんなテニス一家で育たれた沢松奈生子さんですが、テニスを続けられたのは、子どもの時に両親に『させられた』からではなく、テニスを『したい』と思い選んだから。
両親がテニス選手になってほしいと思っていても、沢松奈生子さんには伝えず、サッカーなど他のスポーツにも触れさせてくれたことにより、最終的にテニスをしたい!と思うようになった。
自らテニスを選んだことで、たとえテニスでケガやつらいことがあってもやめずに、続けることができた。
と、お話してくださいました。
続けて、人生を大きく変えた出来事として、15歳の時に全日本選手権で優勝されたことをあげられました。
そもそも出場できる資格がなかった全日本選手権に、主催者推薦枠により出場。
それでも第1回戦で負けると思い、ホテルは試合当日にはチェックアウトし会場へ。
しかし、1回戦、2回戦勝ち上がり、準決勝まで勝ち進めた。
準決勝から勝ちたいという欲がわき、決勝になると優勝を考えてしまい、思い通りのプレーができず、相手の得点を許してしまう展開に。
そんな中、雨により一時試合が中断。
控室に戻るとコーチからげきを飛ばされ、そこで奮起できたそうです。
そして全日本選手権初出場にして初優勝という快挙を成し遂げられました。
優勝の喜びも束の間、全日本選手権制覇はマスコミに注目され、周りの人からもさらに注目を浴びられます。
そのことで、勝たなければいけない、ミスは1つもできないと感じるようになられ、大スランプに。
では、沢松奈生子さんはどのようにしてスランプを乗り越えたのか。
これより先のお話は実際に聴いていただければと思います!
他にもテニスの試合以外の裏話や、世界上位の選手の目標の立て方など、内容盛りだくさんで、あっという間の90分間でした。
引退後はテレビをはじめいろいろなメディアへの出演、日本オリンピック委員会・日本テニス協会の委員、地元の兵庫県などで公職を務めるなど、幅広く活動されておられます。
解説では常に選手の気持ち、今どういう気持ちで選手がコートに立っているのか、をなるべくわかりやすくお伝えすることを心掛けているそうです。
今回の講演でも、テニスに詳しくなくてもわかりやすくお話してくださり、笑いあふれる講演でしたので、講演会を検討される際にはいかがでしょうか。
お問い合わせをお待ちしております!!
(文・スタッフT)
弊社お得意様ご主催による気象予報士、依田司(よだつかさ)先生のご講演を聴いてきました。
テレビ朝日系列「グッド!モーニング」を毎朝見ている経営者の方も多いですよね!
今回の聴講者の方々も、皆さん見ていらっしゃるようでした☺
ご講演テーマは、「多発する異常気象と天気予報の活用」
まずは、毎朝のお天気検定コーナーのお話から。
このコーナーは、2011年3月の東日本大震災後、朝の短い時間にホッと笑ってもらったり、地域に行くことによって活性化されれば良いな、という使命のもと4月よりスタート。
今は週末に行く場所の動機づけになれば、と思って担当している。
また、同じくテレビ朝日系列の「サタデーステーション」は、週末の一家団欒時にご家族で綺麗だなと思ってもらえる放送を心がけてやっている。
このように現在2番組を担当しているが、昨年6月の好きなお天気キャスターランキングで初の首位を獲得!1度は1位になってみたかったらしく、嬉しかったそうです☺
そのおかげか、お天気以外のお仕事のオファーもやってくる。
バラエティーやCM、ドラマまで。TBS日曜劇場「ブラックペアン」私も見てました❤
そして本題のお天気へ。
気象庁が冬と定義しているのは12~2月の3か月。
今年は暖冬で、関東から北の太平洋側はほぼ雨が降らないことが特徴的だった。
花粉も大量飛散の恐れ。(皆さんいかがでしたでしょうか?)
ここで、昨年の異常気象を振り返ってみることに。
夏は猛暑とされ、日照時間が多かった。要は、梅雨明けが早く(昨年の関東の梅雨明けは6月29日、平年は7月21日頃)、夏の期間が一か月長かった。
この異常な梅雨明けに、嫌な雰囲気を感じていたが、まさにその予感は的中。7月豪雨がおきた。もともと梅雨末期の集中豪雨は起こるが、これはピンポイントで、西日本~九州~東海までと広範囲に大雨が降ることは過去に例がない。
なぜこのような豪雨が起こったのか。
太平洋高気圧、台風、梅雨前線の動きについて、天気図の映像を見ながら解説してくださいました。本当に特異な現象だったようです(‘_’)⚡
200人以上の方が亡くなられ、平成史上最も大きな災害となってしまいました。
特に岡山県倉敷市真備町の小田川決壊による被害が大きかったが、もともとここはハザードマップ上では浸水5m以上とされていた地域だった。
ぜひ一度、皆さんのお住まい周辺のハザードマップも見て頂きたいとのことでした。
そして梅雨があけると、今度は記録的な猛暑となった。
7月23日、熊谷市は41.1℃となり、日本の最高気温の記録を塗り替えた。
今は昔に比べ、35℃以上が当たり前になりつつあり、天気が変わってきていると言える。
太平洋高気圧とチベット高気圧が二枚重ねとなり、気温があがる。
最近よく見られる気圧配置だが、記録的猛暑にまで及ぶことが問題である。
そのほか、昨年の台風の異様な動きや多さなどについても解説してくださいました。
これらの異常気象の原因は、地球温暖化と言われている。
温暖化により海水温が上がり、蒸発する水蒸気量が増え、大気中の水蒸気が積乱雲を増やす。一方、その状態に強い寒気がくると、降雪量も増えると懸念されている。
では、そもそも地球温暖化とは何か?
50年、100年と長い目で見たときに、地球の温度が右肩上がりで上がっていることで、その年だけのことではない。
地球温暖化の95%の要因は、人間活動の影響(化石燃料を燃やす、森林を伐採する、といった温室効果ガスの増加)であり、北極や氷河の氷が減る、海面が上昇するだけでなく、農作物にも被害を及ぼしている。
対応策は、緩和策と適応策の2つ。
緩和策は、温室効果ガスを直接減らすこと、身近なところでは省エネ。
適応策は、温暖化による悪影響に備えること、施設や住環境の整備など。
気象情報を活用して、自分たちの生命や財産は自分たちで守っていくこと!
防災についてもお話してくださいましたので、ご紹介しきれなかった分とあわせまして詳しくはご講演をお聴きください。
最後に、お天気検定のコーナーのように、クイズで終了となりました❢
記念撮影に気さくに応じてくれるなど、テレビのイメージ通りの素敵な紳士 依田先生💛
皆さんご存知の通り、依田先生は地方からの中継がとても多く!
平日の都内近郊午後、土日のみ、ご出講が可能となっております。
最近は地震も多く、災害という観点からも気象予報士のご講演はいかがでしょうか。
皆様からのお問い合わせ・ご依頼お待ちしております。
(文・スタッフY)
先日、弊社ご新規のお客様ご主催の中野美加(なかのみか)先生のご講演を聞いてきました。
(以前弊社がご案内した中野先生のお話を聞いてお問い合わせいただきました。ありがとうございます!✨)
ご講演テーマは「スシローを変えた“働き方改革”~『無理!』を『楽しい!』に変える“自立・自律型人材育成”の秘訣~」。
今回の会合は、主催者様が取引先の経営者や管理職クラスの方々をご招待した感謝会…でしたが、レジュメに誤字があり記載が感謝『祭』にΣ(゚д゚ )!
「皆様にとってより楽しく賑わうように、感謝『祭』で行こうと思います!」と笑いを取ってお話スタート。
先生がスシローの改革を委託されたのは2010年のことでした。
スシローは約10年も前から働き方改革に取り組んでいたんですね。
(まだ働き方改革という言葉はなかったため、経営改革という枠組みだったそう)
当時の飲食業界の平均離職率は38%。対してスシローは18%と元々業界の中では低い方。
ですが先生が改革に携わって以降、僅か8か月で7%減を達成!
それには労務の改善はもちろんのこと、「上司の対応が変わった」ことが大きかったと社員アンケートで明らかになったのだとか。
昭和生まれの現経営者・管理者層の人々にとって漫画やアニメといえば「スポーツ根性もの」だった。
主人公は寡黙な鬼コーチのもとボールに打たれに打たれて、コーチに嫌われないよう必死について行く。
そういうものを見て育ったために、「叩かれて当たり前、上司は教えてくれなくて当たり前。ただ根性でついて行くことが大切」と無意識に刷り込まれてきた。
「24時間働けますか?」というCMが打たれ、新入社員は「24時間働くのがジャパニーズビジネスマンなのだ!」と当然のように思っていた世代。
対して平成生まれの従業員にとっての漫画・アニメは「主人公が最初からヒーローである」ものが多い。
主人公が叩かれることはないし、仲間を大切にして(某漫画の台詞を借りて言えば)“月に代わってお仕置きが出来る”立場にある。
そういうものを見て育ったのだから「叩かれるのは想定外」なのが当たり前。
昭和世代だって叩かれるのは嫌だけど、そういう風に訓練を受けてしまっていた。
先生がある日バーで話したとあるおじいさんは「口は悪いけど情が厚くて面倒見がいい上司が良かった」としみじみ語ったそう。けれど今そんな上司は確実に評判が悪い。
60歳のおじいさんが思う「良い上司像」は現代ではもう機能していないのです。
現代の若者は無理をしないし人と比較をしない。バブル時代の「何か物を多く持てばいい」という価値観もない。
自分らしく幸せに生きることを何より考えている。
ここに大きな違いがあるのだから、経営者・管理者層が仕事に関して昭和流に伝えても実を結ぶことはほとんどない。
ではどうすればいいのか。
若者の多くが求めているのは「承認」。ここにいてこそ自分の生きがい・やりがいがあるという実感。
これをやってと言っても0.8の力しか出さないけれど、自分からやってもらうようにすれば自然と1.2の力を出すようになっていく。ここに導いてあげればいい。
ただ、高校生から新入社員にかけて、現代の若者は総じて「自分に“力”はない」と思い込んでしまっている。先生がこれまで数万人の学生・新卒者を調べたところ、“力”があると思っていたのはその内たったの2%!
そのためまずは全員に“力”があるんだよということを言葉以外で教えてあげるのがポイント。
ここでキーとなるのが「エンパワメント」。
※詳しくは以前の記事をご参照ください(´∀`)
モチベーションは上げたら下がってしまうだけ。
元々内にある質の高いモチベーションを見つけ出し、従業員それぞれ何がエンパワメントの元となるのかを知ることが大事!なのです。
今回も参加してくださった皆さんそれぞれの異なる「質の高いモチベーション」を引き出す内容に、会場は沸きに沸きましたよ♬
この他にも大事なポイントをお話し頂きましたが、残りは実際のご講演にて( ˘ω˘ )
スシローの事例を踏まえたお話といっても、その本質は人材育成とその定着、及び新人の扱い方と採用について等々。
飲食業界に留まらず、どの業界どの会社にも通ずるお話でとってもオススメです!
…が、それ故に中野先生は大変ご多忙。この日も札幌からのお越しで、翌日も札幌へとんぼ返りだったそうです💦(こちらの件が先に決まっていたそうで…ありがとうございます)
ご検討の際はお早めに!お問い合わせお待ちしております(∩´∀`)∩
(文・スタッフHA)
先日、弊社お得意様(44年前の弊社創業時、最初にお仕事を下さった団体様です)ご主催の、パックンマックン(ぱっくんまっくん)のお二人のご講演を聞いてきました!
会場へお入りいただいた後、控室で少しお話をさせていただきました。
お二人ともとっても気さくで、私達にもお気遣いをくださる優しくて素敵な方でした!!
今回のご講演テーマは「パックンマックンお金にまつわる笑劇的国際交流」。
まずはお二人の自己紹介も兼ね、客席も巻き込んでのコントを披露。
大変恐縮ながら、マイクが立ち位置によりハウリングしてしまうトラブルもありましたが、小規模の会ということでお二人が機転を利かせてくださり「マイク無しでも聞こえますか?」と確認のうえ、コントではマイクを使わずお話してくださいました。。
さすがプロの芸人さん、良く聞き取れるお声で、はじめから会場は大爆笑!
臨機応変にご対応いただき、本当に感謝です。
コントの次は「皆さんに自己紹介をして、交流していただきたいと思います!」と、マネージャーさんや私達スタッフも例外なく、お二人の誘導でどんどんペアが作られていきます。
ただし、ここで1つ条件。「もし宝くじ10億円が当たったらどうするか、必ず話してください!」と。
実際に私も、司会進行役の方と自己紹介し合いました。他の方々のペアも、お二人が「終了ー!」と告げてからも話し続け、大盛り上がり!
交流することの楽しさと醍醐味を全員で味わいました。
ここで話題は、今回のテーマにもある「お金」について。
日本人はお金について話すことについて、なんとな~く“いやらしい”・“汚い”というイメージを持っていて、子供にお金の話をするのも「まだ早いから・・・」と敬遠しがちだが、パックンの生まれ育ったアメリカでは全然違う!
子どものお小遣いの話から節約術、お金の貯め方・増やし方まで、日米それぞれのお金に関する価値観の比較を経て、「お金とはどういうものなのか」についてお話しいただきました。
詳しくご紹介したいところですが、、、ここから先はぜひ実際のご講演をお聞きいただきたいと思います!
パックンマックンのお二人のご講演は、最初から最後まで参加型。
マイク片手に客席まで向かい参加者の方に質問を投げかけ、回答をときに笑いに変えながら進行されます。
その時々の回答に応じて笑いの取り方も違うでしょう。まさに「客席をも巻き込んだ漫才」のようなご講演会です!
私ももう一度聞きたいくらい、とても楽しいひとときでした。
笑いにあふれたご講演会を計画されたい主催者様に、ぜひご推薦させていただきたいです☺
ただ、お二人には講演会・イベント等への出演依頼が殺到中!
テレビのレギュラーもあり、かなりタイトなスケジュール状況ということです。
先の日程ですとご相談が難しい場合もあるかと存じますが、そうした点も含め、早め早めのご検討をおすすめいたします・・・!
(文・スタッフW)
先日、弊社HPからお問い合わせをいただいた新規お客様ご主催の、
橋下徹(はしもととおる)先生のご講演を聞いてきました!
今回のご講演テーマは「改革の進め方」。
改革を実行するための組織の作り方や、
変化の激しいこれからの社会を生き抜くための成長戦略について、お話をいただきました。
メリハリのある聞きやすい語り口で、ところどころで笑いどころも作られ
参加者の皆さんも引き込まれるように聞いていらっしゃいました。
話の流れもとてもわかりやすいご講演で、「さすが!」の一言でございます・・・!
お忙しい中、主催ご担当者様との打ち合わせなどにも快く笑顔でご対応くださり
ご著書へのサインの希望にも応えてくださいました。
本当にありがとうございます!
ご存知のとおり、橋下先生は大変ご多忙なため 講演数は限られますが
弊社からも、何度もご依頼させていただいております。
まずは一度お問い合わせくださいませ!
(文・スタッフW)
夏が近づいてきましたね~、そろそろ梅雨の時期ですが、昨年は雨に関わる災害や地震も多い年でしたよね。今年は災害が少ないことを祈るばかり…!
今回は弊社お得意様主催の会合で防災システム研究所・所長 山村武彦(やまむらたけひこ)先生のご講演を聴いてきました。
賃貸住宅関係の方々のお集まりということで「マンションと企業における防災・危機管理の再点検~大規模地震に備える実践的な防災~」と題してお話しいただきました。
山村先生は防災・危機管理のシンクタンク「防災システム研究所」を設立され、所長に就任以来50年以上にわたって世界中で発生する災害の現地調査を行われてきたそうです。
日本各地でのご講演のほか、テレビ解説や執筆などを通じて防災意識啓発活動に取り組む傍ら、企業や自治体でも防災アドバイザーを歴任されています!
私も朝のテレビ番組でよくお顔を拝見しております😊
お仕事柄各地を飛び回ってなかなかお家にも帰れなかった先生に奥様が「あなたの“ぼうさい”は忘妻(ぼうさい)じゃないの!」といわれてしまったというエピソードで場の空気を和ませてお話スタート。
※すべて書くとネタバレになってしまうので一部をご紹介いたします。
最初に先生から、皆さんへ2つの質問。
①自分たちが住んでいる地域で近い将来大地震が起きると思う方手を上げてください
→ほとんどの方の手が上がりました🙂
②その大地震はもしかして今夜か明日起こると思う方
→先ほどの3分の1ほどしか手が上がりませんでした🙁
これで分かるように、大地震は起きるけど今夜は起きないと思っている人が多い。首都直下型大地震が起きる確率は30年以内に70%と言われていますが、これは30年後の話ではなく、常に70%ということ。
人は自分に都合の悪い情報は無視したり都合のいいことだけを信じようとするそう。精神衛生的には重要なことだけど、いきすぎると正常性バイアス(偏見、思い込み)になってしまう。これは、“正常な状態がずっと続くだろう” “異常事態が起きるとしてもずっと先だろう”と思いこんでしまうこと。
これがいきすぎると異常事態に適切に対応できなくなってしまうとのこと😱 どうしたら異常事態でも適切な対応ができるようになるのでしょうか?
そのためには・・・「形式的」ではなく、「実践的」な防災対策を取ることが大事。
「在宅避難生活訓練」とはお家の電気、ガス、水道を止めて生活してみること。すると、懐中電灯の明かりだけでは足りない→ランタンが必要だな。など非常時に必要なことが実際に体感して分かる。
企業などでの防災訓練も形式的になりがちですが、「在宅避難生活訓練」はできれば企業でもやったほうがいい。
ある企業では在宅避難生活訓練について経営層だけでなく、社員やその家族も集めて勉強会をしている。というのも、災害時、自宅にいられる場合は避難所へ行かないほうがいいそう。実際、熊本地震の避難者の日記には「避難所生活は地獄のような日々」とあったそうで、避難所で亡くなった方もかなりいらっしゃったそうです。その数は地震による直接的な被害者の4倍にもなったとのこと。
つまり、安全な家・会社にするのが大事。せめて1週間分は水や食料を備蓄し、在宅避難生活訓練をしておくこと。(先生のご自宅には3ヶ月分の水や食料があるそうです😮!)
また山村先生が提唱する「スマート防災」では、火を消す訓練の前に火を出さない準備や訓練、閉じ込められた人を助ける訓練の前に閉じ込められないようにする訓練を行うそうです。
何かが起きてからの対策ではなくて起こらないようにすることが大事とおっしゃっていました。
ここで東日本大震災のダイジェスト動画を見せていただきました。
津波が迫る中、必死に走っている女性の隣でゆっくり歩いている男性。後から男性の知人に話をきくと足腰が悪いわけでも無いそうです。ではなぜ?
じつは災害時、緊急スイッチが入らずゆっくり避難している人が結構いた。人間は災害発生時3つの行動パターンに分かれる(①落ち着いて行動できる人(10%)、②取り乱す人(15%)、③ショック状態になる人(75%))。
半分以上の人がショック状態に陥るということですね😰中にはショックから覚める人もいるけど覚めない人もおり、このような人は「凍りつき症候群」といって、心と体が凍りついて適切な行動ができず判断力が鈍っている状態にある。形式的な避難訓練だけだとこのようになりやすいが、いつでも緊急事態が起こると思っている人は緊急スイッチが入りやすいそう。
首都直下型地震は震度6強~7といわれていて、東日本大震災とは揺れ方がぜんぜん違うと予想されている。その揺れ方は阪神型(たった12~14秒の揺れで20万軒もの建物が潰れてしまった)になるのではと言われている。
素早い判断が大事になってくるということですね!
では、その判断をするためにはなにをすればいいのでしょうか?
その答えは実際のご講演でお聞きください!
他にも今回は賃貸住宅関係の方々のお集まりということで、集合住宅の被災地でのお写真や賃貸管理者の方がこれから気をつけるべきことなど、皆さんの参考になるようなお話がたくさんありました。
動画の他にも各地で先生が撮影されたお写真をご紹介いただきながらのご講演はわかりやすく臨場感もあって、ご参加の皆様からも「あぁ~!」「なるほど!」と声が聞こえてきました👂実際に起きたこと、これから起こりうることですので皆さん納得され危機感を持たれた様子でした。
先生はいつも地域や聴かれる方々に合わせて内容を変えていらっしゃるそうです。今回のような専門的な内容でもできる限りご相談に乗っていただいております。いつもありがとうございます✨
落ち着いた穏やかな口調でのお話ですが迫力もあるご講演でした!
防災についてのお話を検討されている皆さんのお問い合わせ、お待ちしております😊❣
(文・スタッフK)
都内にて、宇宙航空研究開発機構(JAXA)名誉教授でいらっしゃる的川泰宣(まとがわやすのり)先生のご講演を聴いてきました。
ご講演テーマは、「小惑星探査機「はやぶさ」の軌跡 ~人はなぜ宇宙をめざすのか~」。
「はやぶさの話だけでも真面目に話せば7年かかるので、ピンチに陥った時のこと、苦労話を中心にお話します」と、ご講演がスタートいたしました!
そもそも“はやぶさ”は、なぜ火星や土星などの太陽系ではなく、小惑星に向かったのか?
当時40万個といわれた小惑星は、45億数千万年前の物質がそのまま閉じ込められており、重力が小さく熱も発生しないため、変質せずに太陽の周りを回り続けていた。
昔のものがそのまま残っているこのサンプルを持ち帰れば、太陽系の昔のことが調べられると考え、アメリカやソ連も行ったことない世界初の計画が日本で始まった。
この計画は、技術的に8つの世界初を成し遂げなければならず、宇宙開発委員会にせせら笑われたが、「若い人たちがこういう無謀な計画にチャレンジすることは大変良いことだ。試験探査機だから、やれるところまでやってみなさい」とスタートを切った。
最初は岩だらけの小惑星(後の“イトカワ”)を目指すことに。
地球から点にしか見えない小惑星に近寄っていくこと(8つの世界初の内の1つ)は技術的に至難の業であった。また、何しろお金がなかった(希望額の1/4しか貰えなかった)。
そこで、「下町ロケット」のような世界、つまり大きなメーカーに頼まず、ダイレクトに町工場に頼むことにした。自分達で歩く苦労はあったが、コストの削減を図った。
小惑星のややこしさの根源は地球から遠いこと。直線距離にして3億km、太陽の2倍。
ぶつかりそうになって衛星で指示を出しても、避けられない(間に合わない)ため、
鉄腕アトムのように自力でなんでもやれる(自律航法)プログラムを作る必要があった。
小惑星に降りていく時、最初に目印を落とし、そこに向かって降りていくのが良い。
どういった目印にすべきか?小惑星は、重力がほとんどなく、弾むと脱出してしまう。
弾まないためにどうすれば良いだろうか?
飲み屋で出会った町工場の職人さんが、お手玉を見本に例えてくれた。
お手玉は落ちるときに小さい粒同士がぶつかり合い、弾む力が残らない。どんな材料で作るかではなく、中に何を詰めるかが大事とし、結局作ってもらえることとなった。
最終的に“ターゲットマーカー”というソフトボール位の大きさの目印を落とした。
このように“はやぶさ”は、みんなで手分けをし、安く軽く性能が良い多数の部品で作られている。最終的には150~160もの町工場の技術が使われており、技術はもちろんのこと、強いネットワークが大変役立った。
では、どうやって欠片(サンプル)を拾おうか。
お金がなく、探査機も大きく出来ない。30人位の若いチームが議論に議論を重ねた。
長い筒の先が接地した瞬間に弾丸を発射し表面を砕き、舞い上がったほこりをカプセルに収納する。これが確実で、しかも軽い、最良の策とされた。
“はやぶさ”を打ち上げた日は、2003年の5月9日。
打ち上げの1~2週間前に投票にて名前を決める。第一候補は“アトム”であったが、原爆を思い起こさせると候補から外され、第二候補の“はやぶさ”となった。
“ハヤブサ”は目が良く、遠くから獲物を狙い、すばやく巣に帰っていく鳥で、この探査機に非常によく似ていたからだ。
一方、小惑星は満場一致で“イトカワ”と名付けられた。日本のロケット開発の第一人者であり、的川先生の大学院のころの指導教官でもあった糸川英夫先生に由来している。
“はやぶさ”が“イトカワ”に到着したのは、2005年9月。
だが、12月には戻らないと地球に帰れないため、短期決戦であった。
11月19日午後9時、重力と複写圧を使い、ゆっくりゆっくり秒速4センチの速さで降下を開始した。途中でターゲットマーカーを落とし、「あとは“はやぶさ”にすべて任せるよ」と指令を送り、見守った。
“はやぶさ”からは高度のみが伝えられる。「5m、4m、、、1m」の後に-1mと記録された。-1mが意味がわからず、「残念ながら着陸できなかったようだ、弾丸も発射されなかった」と発表した。
データを解析してみると“はやぶさ”がバウンドしており、このバウンドにより遠ざかったため、マイナスと記録されていたのだった。
こうして第1回目は失敗に終わるも、11月26日に第2回目の着陸が始まった。
「無事に着陸、成功したから帰ろう」となるも、今度はガスジェットが誤作動、ガスが100%出尽くした。コマが3つ故障しており、代替のガスジェットも使えなくなったため、姿勢制御できず、帰れなくなってしまった。
しかし、皆は諦めなかった。毎日徹夜をしながらアイディアを出しあった。
押す能力しかなかったイオンエンジンを使い、わずかに回転をかけ、起死回生を図った。
さらに、12月8日には、通信が途絶えるという最大のピンチが訪れた。
7か月ほど、1ビット通信で探し続け、ついに地球に戻る軌道にのせることができた。
「この原動力は皆の目標が高いところで共有されていたこと」と的川先生は考えている。
ようやく帰れる・・・!と思いきや、最後まで一筋縄にはいかず!笑
ここだけの“はやぶさ”のお話。動画を交えた最後のエピソードはぜひご講演で💡
とってもチャーミングな的川先生❤帰りの電車の中でも楽しくお話してくださいました❢
最近は“はやぶさ2”のニュースもあり、タイムリーですよね!
皆様からのお問い合わせ、ご依頼、お待ちしております☏
(文・スタッフY)
先日、都内某所にて田中ウルヴェ京先生のお話を聴いてきました。
田中ウルヴェ京先生は10歳で水泳からシンクロナイズドスイミング(現在、アーティスティックスイミング)へ転向され、12歳の時に東京シンクロクラブへ入り、本格的に競技に取り組まれました。
15歳で日本代表チーム入り、19歳の時には、日本選手権のソロ(1人での競技)の部門で優勝されます。
1988年に開催されたソウルオリンピックのシンクロ・デュエットでは小谷実可子さんと銅メダルを獲得されました。
その後はシンクロの代表チームのコーチを経て、現在ではメンタルトレーナーとして、車いすバスケ男子日本代表や、なでしこジャパン女子サッカー日本代表のメンタルコーチも務められている先生です。
今回はスポーツメンタルトレーニング上級指導士の資格もお持ちの先生より『ストレスをやる気に変える~ストレスコーピングとは~』をテーマにお話いただきました。
講演テーマにもある『ストレスコーピング』について。
コーピングとは、ストレスに対してどう対処するか(=対処努力)というもの。
雨が嫌い、雨に濡れることがストレスなら、濡れないために傘をさす、ということもコーピング。
一方で、ストレスをうまく利用して、自分のやる気を上げるコーピングもある。
今回は、自分がどんな時にどんなストレスを感じる人間なのか、自分に興味を持てるよう、その基礎となることをお話していただきました。
まずはメンタルについて。
メンタルは、現在、心が疲れ、弱っている人のことを総称して「あの人メンタルだよね」といった形で使われることもあるが、直訳すると“心の”という意味。
では心は身体のどこにあると思いますか?
➀私たちの意識(どう感じて、どんなことを考えるか)はどこにあるか、という表現でメンタルを考えた時には、心は脳にある。
②人生がかかっている状態では、人は頭を抱えるのではなく、胸あたりをおさえて落ち着こうとする。
→緊張した時に、ハートの部分がどきどきしているということを自分に感知させる。自分たちのメンタルを感じさせてくれる一番の場所であるため。
③それでも心は1か所ではなく、人それぞれ感じる場所が違う。
身体のいろいろな場所でメンタルの存在を感じることはストレスコーピングの大きな1つ。
参加されている方の中には背中という方もおられましたが、私も手や手首で感じることがあります!
次に感情について。
ラッセルの次元理論を基に、感情を4つの枠に分けて考える。
1、交感神経優位でプラスの感情=心臓がどきどきしていて快適な状態
2、副交感神経優位でプラスの感情=心臓はどきどきせず快適な状態
3、交感神経優位でマイナスの感情=心臓がどきどきしていて不快な状態
4、副交感神経優位でマイナスの感情=心臓がどきどきせず不快な状態
3はイライラしたり、焦ったり。4は落ち込んだり、悲しんだりといったマイナスの感情。
これらは良くない状態と思われるが、ストレスコーピングの第1歩としては、そんな感情に気づくことが必要。どんな感情にも大切な役割がある。
不快な状態と言われる感情があることで、人生のすごく大事なことに気づくことができる。それにより、『人間らしい』といった本質にたどり着けるのではないか。
そのような感情を意識することで、快適な状態の感情も出しやすくなる。
良し悪しではなく、先生はどんな感情も正しいとおっしゃられ、それを聴けて、なんだか安心しました!
また、感情を意識するための方法として、“感情のおなら”の練習がある。
自分がどんな時にイラつく?焦る?落ち込む?のかを言葉に出すこと。練習していくうちに、この感情には照れが入る、なんだか言いにくい、などの自分らしさに気づくことができる。
これを続けていくことで、いたるところの緊張が緩み、身体の調子が良くなると。
さらに自己客観視の習慣がつくことで、明日(次)どうするか、といった建設的な思考ができるようになり、良い行動に繋がっていくそうなので、まずは1人の時に独り言として練習したいと思います!
最後には落ち着くための深呼吸の方法も教えていただき、パワフルで、笑いあふれる講演はあっという間でした。
他にも田中ウルヴェ京先生の経験された感動的なエピソードもお話していただきました。
もし“感情のおなら”の練習に興味のある方は、講演で丁寧に教えていただけますので、1度お聴きいただければと思います!
お問い合わせ、お待ちしております。
(文・スタッフT)
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